会津坂下の馬刺し会津坂下の馬刺し


会津坂下の馬刺し

午前6時起床。浅草は晴れ。今年も「会津坂下の馬刺し」をいただいたのだが、写真を見ても分かる通り、「会津馬刺し」には脂身が一切ない。つまり、「会津馬刺し」の霜降りは一度もいただいたことがないのだ。

「馬刺し」が有名な場所といえば熊本だが、熊本で「馬刺し」と云えば、「たてがみ」やら「霜降り」やらいろいろと出てくる。しかし、「会津坂下の馬刺し」は違うのだ。「赤身(もも肉)」だけなのである。真っ赤なのだ。

「会津坂下の馬刺し」は「赤身(もも肉)」だけしかない(たぶん)。しかし、その「赤身」が「霜降り」とはまた違ったうまさなのだ。旧越後街道の宿場町として栄えた会津坂下には、馬のセリ場があったそうだが、それで(会津坂下町では)馬肉を食べる習慣が定着したとされている。

辛しニンニク味噌

なので、肉食が邪道とされた時代には馬肉は「サクラ」と呼ばれる必要があったのだろうけれども、されど「もも肉(赤身)」の「馬刺し」がなぜ主流なのかは、あたしなんぞには分からない。ただ会津の「馬刺し」は赤い、と教わったのだ。

だから、あたしがいただく「会津馬刺し」は何時も赤い。その赤い「もも肉」を少し厚めに切って、「辛しニンニク味噌」を使って食べる。ニンニク、唐辛子入りのこの味噌を、醤油でといで使うのだが、これが素晴らしい。会津の土地の味がする。

日本酒

この日は、日本酒を呑んでみた。久しぶりの日本酒は甘くて豊穣さが舌の上で遊びまくっていた。あーこんなにうまいものを普段は呑めないなんて、と己の体の不都合を恨む。そして、この「会津馬刺し」をまた来も年貰えるように、と願いながら、少しずつ食べたのだ。

辛しニンニク味噌

株式会社 ハヤオ
福島県会津若松市花春町6-6