特別展ミイラ ~「永遠の命」を求めて特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて


上野公園 国立科学博物館は近い

午前4時10分起床。浅草は晴れ。(個人的には)だいぶ遅くなたしまったが、上野公園の「国立科学博物館」に『特別展 ミイラ ~「永遠の命」を求めて』を見に行ってきた。この「特別展 ミイラ 」は、前々から見たかったものだが、ようやく金曜の夜に家人と出掛けてきた。

「国立科学博物館」へは家からは意外と近い。タクシーに乗り、言問通りを真っ直ぐ鶯谷に向かい、そして鶯谷駅から上がっていくだけだ。ものの10分程で「国立科学博物館」の鯨の像にめぐりあえる。タクシー料金は1000円かからない。何時ものようにSuicaで決済だ。

金曜日の夜、午後18:00前の上野公園は、予想以上に人出は少ない。「新型肺炎」の影響で、中国からの人がいないのが効いているうように思うが、まあ歩きやすいと云えば云えている。あたし達は早速2人で3000円の平日アフター3券を買う。しかし、何時もの賑わいはない。

弘智法印 宥貞

「特別展 ミイラ」は、会場を四つの地域に分けて「ミイラ」を展示している。第1章 南北アメルかのミイラ、第2章 古代エジプトのミイラ、第3章 右ヨーロッパのミイラ、第4章 オセアニアと東アジアのミイラだ。なるほど、こういう分け方だと、地図と時計が分かり易くなる、と感心した。

中でも、一番会いたかったものは「弘智法印 宥貞(こうちほういん ゆうてい)」の即身仏だ。これは他の「ミイラ」とは違い、その前にくると思わず手を合わせたくなった。生きながら自ら即身仏になる、という人間の考え付く、究極の人生の終わり方を教えているようだ(あたしには出来ないけれど)。

ミイラとは、ミイラになった本人を含め、それに関わる多くの人々、つまりミイラを作った人、ミイラを発見した人、ミイラを保管した人、ミイラを研究した人など、が「永遠」を求めた結果として、存在している貴重な文化遺産なのであると同時に、多くの情報を教えてくれる学術標本である。この展示をご覧になって、ミイラとは多くの人々の努力によって過去から未来へと「永遠の命」を紡いでいく貴重な存在であることを理解して頂ければいただければ幸いである。坂上 和弘(さかうえ かずひろ)

特別展ミイラ ~「永遠の命」を求めて