源平団子源平団子


開成山名物 元祖 源平団子

午前4時起床。浅草は晴れ。今年も福島から「源平団子」が届いた。これは御存知の通り福島県郡山市の開成山公園の名物であり、(所謂)花見団子であり、「源平旅館」と云う旅館の名物である。この長い団子をぼつぼつと切ってしまった大雑把さこそが、この団子の味わいの秘密である。

あたしは、絶対に食べてはいけないこの団子を1個食べてみたが、やっぱり「開成山名物 元祖 源平団子」だと云わざるを得ない野性味だ。だが、その野性味こそがいい。花見団子のない浅草ではピンとこないだろうが、これが新型コロナウィルスなど無い普段の日なら、沢山の人々が列を作って買い求めている。

花見

浅草は「緊急事態宣言」が出される前に桜は咲いていた。しかし、花見はしたいが、花見をしようという気持ちにはなれず、何時もの上野公園もTVで「おっ咲いているな」と納得し、何時も通る「墨田公園」は、美しい桜を咲かせて人待ち顔だった。浅草寺の桜も何時もの通り咲いていた。ただそれだけの桜だった。

こんなに美しく咲いていたのに、今年の花見は終わってしまった。しかし、段々と葉っぱだけになるその姿に、何も感じないのではなく、いや、心はいつも花見をしていた。花見はあたしの地図と暦に記されている。それが実際の行動に移せないもどかしさを、一体なににはらせばよいのだろう。

源平団子

源平旅館
福島県郡山市開成3丁目4-3