小嶋屋総本店の乾麺布乃利へぎそばsior小嶋屋総本店の乾麺 布乃利 へぎそば


小嶋屋総本店の乾麺 布乃利 へぎそば

午前5時起床。浅草はくもり。この日は「へぎそば」を茹でて食べだ。家人の実家がおくってくれたものだが、製造は新潟県十日町の「小嶋屋総本店」で「布乃利 へぎそば」という。当サイトで紹介している(「うどん☆人2号さん」からいただく)「越後長岡小嶋屋」の「越の海藻挽き生そば」とは違うのだ(とは云ってもさほど違わないけれど)。

そう、「ふのり(布海苔)」をつなぎに使う、という技術は同じなのである。「ふのり」をつなぎ使うことが、この「へぎそば」の特徴だし、この新潟県魚沼地方発祥の蕎麦はヘギといわれる器に盛り付けて食す(ことが多い)。つまり「へぎそば」とは入れ物のことであって蕎麦の特徴ではないのである。

なす+汁で食べる

その「へぎそば」を自宅で茹でる。自宅で茹でる蕎麦の醍醐味は、製造者もまったく予想もしなかったものでそれを手繰れることだろう。そう、この日は、「なす」を油で炒めにし、それをつけ汁に入れて食べたのである。この、なにげない、と云か、何の芸当も無いものを調理と呼んでいいのかはわからない。

しかし、これがうまいのだ。「へぎそば」は皿に盛られ、その表面を光らせている。食べるとつるりとして「ふのり」この蕎麦を作っていることを否が応でも(あたしに)承知させようとしている。そしてそれを「なす+汁」の中にたっぷりとつけ手繰るのだ。乾麺は遊べる、工夫が出来る面白い蕎麦であることを改めて感じるのだ。

へぎそば

なすの油炒め

なす+つけ汁