春菊天そば春菊天そば


文殊浅草店の春菊天そば

午前3時25分起床。浅草はくもり。しょっぱい蕎麦が食べたいと思った。味の濃い、確りとした蕎麦をだ。こんな時が時々あたしの身体にやってくる。糖尿病のお陰で(あたしの腎臓は50%しか機能していないのだよ)日々薄味にまみれているが、こんな気分の時は「文殊浅草店」に行くのである。

この店の「春菊天そば」は、あたし的には日本一うまい「春菊天そば」だ。その「春菊天そば」を手繰ってやる、と思うと、考えただけでもよだれが出てくる。店に着くなり自販機で「春菊天そば」を選ぶと、その食券をカウンター越しに職人さんに渡す。勿論「蕎麦で!」と云うのを忘れてはならない。

あーうますぎるぐらいにうまいのである

しばらく待つと「春菊天そば」が出てくる。あの赤みの強い汁の上に「春菊天」の載った蕎麦がだ。「出てくる」とは云っても自動販売機ではない、ただ出てくるわけも無い。この蕎麦を作る過程を惜しみなく見せての登場である。あー立ち食い蕎麦とは云え、ここまであからさまに手の内を見せるのか。

その手の内開示料も含めての値段だと思えば実に安い。そして出てきた「春菊天そば」をまじまじと観察する。安い上にもの凄くうまいことを物語っている。今日の「春菊天」は妙にまるまっている。しかしその丸まった「春菊天」にこそ絶対の秘密があるのだ。

つまり、春菊は細かく切られいて香りが強く広がる。その上食べやすいのだ。そして時間が経ち、汁の中で、まわりの衣が溶けた「天ぷらそば」の最高の時の姿が素晴らしい。この「春菊天」はばらばらになり丼一面に広がるのだ。それを啜るように食べる。勿論残った蕎麦もだ。あーうますぎるぐらいにうまいのである。[お蕎麦deランチ] [ 浅草グルメ]

春菊天そば

文殊 浅草店
東京都台東区浅草一丁目1-12 浅草地下街