冷しかき揚げそば冷しかき揚げそば


冷しかき揚げそば

午前3時50分起床。浅草はくもり。この日は「文殊 浅草店」でランチにしたのだが、メニューに「冷し」が出ていたので、「冷しかきあげそば」を頼んだのだ。人出は確実に戻ってきているな、と感じる店の前には、例に寄ってサラリーマンで一杯だった。あたしは「冷しかき揚げそば」の食券を自販機で購入した。

ただ「かき揚げそば」を食べたかったわけではなかった。「冷し」となると、(あたしの)大好きな「春菊天」がないのである。まあ、それはある意味当然なもしれないのだが、「一由そば」ならこんなことはないのにと思う。だた、そうなれば少しは「天ぷら」の脂っこいものを食べようと。「冷しかき揚げそば」にしたわけだ。

冷しかき揚げそばは白い皿状の容れ物に入って出て来た

「冷しかき揚げそば」は白い皿状の容れ物に入って出て来た。それは何処かで見た覚えのあるものだった(3年前に見た「冷やしたぬきそば」が入っていたものだった)。それにゆで玉子が半分入っている。ここで「冷し」を頼むと、汁は冷たいモノになるのだが、容器は温かいモノと同じだったのだ。

成る程、少しは豪華に見えるかも知れないな、と思いその蕎麦を手繰る。あー箸に絡まるこの生き物のように細長い蕎麦こそ「文殊」なのだ。うまい。そして「かき揚げ」をいただく。箸で崩してぐずぐずにして、そしてその冷たい汁に浸してやるのだ。これもまたいい。温かいものだとわざわざぐずぐずにする必要はないのだが。

油の仕事

こうして食べると塩っぱい汁が「かき揚げ」の油を浮かべて少しだけだあマイルドになる。そして蕎麦もまた汁と「かき揚げ」の油でマイルドになってくる。油の仕事とは「かき揚げ」をあげるだけではないのだ、とその在り方に何時もの様に感謝しながら蕎麦を手繰る。

そして「かき揚げ」を食べる。この二つの反復作業を永遠の作業のように繰り返す。汁は飲まないように気をつけながらだが、相変わらずの掲げ蕎麦なのだったけれど、冷しもまたうまいな、と思う。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

冷しかき揚げそば

文殊浅草店
東京都台東区浅草一丁目1-12 浅草地下街