薬味そば薬味そば


いつものゆで太郎へ

午前5時起床。浅草はくもり。はっきり云って夏に食う「薬味そば」は文句無くうまい。降り注ぐ日差しの中、歩いて「ゆで太郎本所吾妻橋店」へ行くと、珍しくばあさんが3人もいる店内で(あたしゃジジイだが、あたしよりも一廻りは年がいっていると見た)、蕎麦を手繰っている。

あたしはそのうち2人の席の隣で蕎麦を手繰るったのだが、勿論、手繰ったのは「薬味そば」だった。しかし驚いたことに、二人のばあさんも食べていたのは「薬味そば」だっのだ。なんてことだ、年寄りが三人揃って「薬味そば」だなんて。いや、この蕎麦は案外年寄りに人気があるのかもしれないな、と思う(笑)。

薬味そば

この蕎麦はトッピングが命の蕎麦である。たっぷりと載った「花がつお」があたしはまず迎えてくれる。あーこれだよ、と何時も思う。そして「茄子」「茗荷」「貝割れ大根」「ねぎ」「天かす」そして「海苔」だ。このトッピングの組み合わせこそが「薬味そば」なのだ。

しかし「海苔」が何時の頃からか「刻み海苔」になっていて、あーあたしは大きいママがよかった、と思う。あの「海苔」をそのまま囓る快感が無くなってしまったではないか。しかし、これは腐っても「薬味そば」である。この大好きなこのトッピングの数々を「天かす」をもってませ合わせるのだ。

そう混ぜ合わせる。「薬味そば」のキーは「天かす」なのである。蕎麦をませ合わせて食べることなど普段の食事では考えられないことなのだが、こと「薬味そば」となれば韓国料理のように混ぜ合わせる。その時活躍するのが「天かす」と「茄子」である。すべてが油を含んでまろやかになる。これが正にうまいのだ。[お蕎麦deランチ]

薬味そば

ゆで太郎本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-4