薬味そば薬味そば


ゆで太郎

午前3時40分起床。浅草は雨。今日も「ゆで太郎本所吾妻橋店」へ向かうのだ。この「ゆで太郎」で、今一番うまいものを食おうと思っていた、その一番うまいものとは「薬味そば」なのである。このブログでも何度も登場しているこのメニューこそ、「ゆで太郎」の誇る"うまもの"だろう(たぶん)。

「薬味そば」は1年中出ている定番中の定番メニューだが、この定番でさえ年に寄って形が違う。その最たる例が「海苔」なのである。以前は4分の1に切った「海苔」が載っていたのだが、今年は「刻み海苔」になってしまった。同じ「海苔」だからいいだろう、と云うのは素人の考えなのである(笑)。

「海苔」は大きいに越したしたことはない(笑)、と思うあたしなのだが、今年は写真の通りになってしまっている。刻み海苔だと、湿気るのが早いのだ。湿気っては折角の海苔のパリパリ感が無くなてしまう。しかしあり続けることに意義のあるものもある。それは「茗荷」の存在である。

薬味そば

この蕎麦を食べる時に、「茗荷」が入っていて良かったなぁ、と何時も思う。それぐらい「茗荷」はトリックスターだ。見た目にはそれが分からないのだ。それが蕎麦を手繰ると不意に口に入る。そう、意識しないのに蕎麦と「茗荷」がハイブリッドしている味が口の中に広がるのだ。

その味の絶妙のうまさこそ、この「薬味そば」がうまいと云われている秘密ではなかろうか、と思うのだ。そして「茄子」がある。油で揚げたこの「茄子」は絶妙なのだ。雑多なようで実は整然と並ぶ具材を掻き混ぜるその時に、揚げた「茄子」と「天かす」の油が全体に広がるのだ。

そしてまた「茗荷」の味がアクセントをくれる。さらには「花がつお」の存在が味に深みをくれる。そしてあっても無くてもよい貝割れ大根、そして全体を占めるネギがある。この抜群の食い合わせを発明した時はどんな気持ちだったのだろう。こいつは間違いなく一番うまい蕎麦なのだ。[お蕎麦deランチ]

薬味そば

ゆで太郎本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-4