レバ焼きレバ焼き


ホルモン青木 上野支店

午前3時50分起床。浅草はくもり。なんと上野広小路に「ホルモン青木」があったのだよ。正確には文京区湯島3丁目だが、兎に角、亀戸の「ホルモン青木」があった。たぶん名前は「ホルモン青木 上野支店」なのだろう。領収書にそう書いてある(笑)。亀戸のホルモン青木は何度か食べに出向いた。

しかしその都度長い行列にめげて「亀戸餃子」になったのだ(笑)。そういう処なのだ。この店の前を通ったのが午後6時前だった。うまい具合に店内には空席がある。でも空席があっても油断はできない。予約が入っているかもしれないのだ。思い切って中に入る。「2人ですが大丈夫ですか」。

うまい具合に席が空いていたのだ。やったー!なのである(笑)。あたしたちは4人掛けのテーブル席に座ることができた。この店はホルモンがウリだ。まず最初に目についたのが「マルチョウ」なのである。「マルチョウ」は小腸だが、筒状のままカットして出してくれる。そしたら「マルチョウ」がうまかったのだよ。

よし、と思った。この店ならアレが食えるかも知れないと。アレとはレバーの事だ。レバーが刺身で食えなくなって10年程経つ。レバ刺しはそれこそ大好きなものだったのだが、今日はこれを焼いて食べてやろうと思った。頭の中にはレバ刺しとレバ焼きの神話のアルゴリズムが出来上がっていたのである。

神話のアルゴリズム

神話のアルゴリズム

Fx(a):Fy(b)Fx(b):Fa-1(y)

:はアナロジー関係
a=レバ刺し x=レバ刺しの機能
b=レバ焼き y=レバ焼きの機能

「レバ刺し」がない現在では、「レバ焼き」を食べるしかないのだが、「レバ刺し」と「レバ焼き」はたいしてかわらない(笑)。「レバ刺し」を食べようとするあたしをお上が止めるだろう。その代わりに食べていいものは、「レバ焼き」なのだ。「レバ刺し」の代わりに「レバ焼き」を食べる時、「レバ焼き」は「レバ刺し」性を帯びる。

つまり、焼くには焼くが、周りだけで、中は超レアにである(笑)。その時、「レバ刺し」と「レバ焼き」はたいしてかわらないのである(いや、ほんとうは全然違うのだが、「神話のアルゴリズム」では、たいしてかわらない、というのだ)それが「 Fx(b)」の意味するところである。

こうして「レバ焼き」は「レバ刺し」の代わりを務めるが、「レバ刺し」はもういないのだ。それが a-1 の世界である。それは「レバ刺し」はいない状態、でも「レバ焼き」は有る世界 Fa-1(y) である。つまり、「レバ焼き」のおかげで「レバ刺し」が機能する世界秩序  Fx(a)は、「レバ刺し」のない世界秩序 Fa-1(y)に書き換えられている。

かつおのたたきのように

長々と書いたが、つまりは「レバ焼き」を塩でもらい、そしてこれを網に載せて火で炙った。でもだ、その炙り方はまるで「高知のかつおのたたき」のようにである。つまり、中は超レアのママだ。そしてこれを付いてきたゴマ油+塩(この調味料が付いてくること自体が素晴らしい)で食べた。いや、超うまかったのだよ(笑)。

マルチョウ

カルビ

ハラミ

ホルモン

ホルモン青木 上野支店
東京都文京区湯島3丁目41-1