居酒屋浩司
午前4時5分起床。浅草はくもり。休みの日の昼近く、久しぶりでホッピー通りを歩いていた。人が戻ってきているのは人出の数の多さを見ればわかる。昼間から酒が大ピラに呑めるのだから、それも当然と云えば当然のことなのだ。「居酒屋浩司」の前を通りとあの懐かしい顔が声を掛けてくれる。
「元気でしたか」と彼女が云うと、あたしは「あー、元気だよ、君は元気だったかい。」と答えた。そんな遣り取りをしていたのだが、ふと「ホッピー」が呑みたい、と云う〈欲望〉が沸いて来てしまった。「居酒屋浩司」へは去年の1月以来来ていないのである。「ホッピー」もそれ以来だ。いやご無沙汰もご無沙汰だったのだ。
ホッピーと牛筋煮込
「それじゃ呑んで行くか(笑)」と云って、予定には無い、昼間から「居酒屋 浩司」の復活となったわけだ。まあ。復活と云っても昔とは違い、そんなに呑めなくなってしまったが、景色と一体化できる外の椅子に座る。客はまだ1組しかいない。あたしは「ホッピー」の白を氷無しで、酒肴には「牛筋煮込」をもらう。
「ホッピーの白を氷無しで」はあたしの「居酒屋浩司」での定番だった。「ホッピー」がやってくるが、グラスに氷はいれない、と云っていたのに氷が入ってきた(笑)。彼女にその旨云って氷を抜いてもらう。本来なら丁度「ホッピー」1本でグラス丁度になるはずなのだが、グラスが小さいのかちょっと余ってしまう。
桃組の同窓会を開こうか
でもそんな事は気にしない。あたしはこの懐かしい思い出で一杯の場所で「ホッピー」を呑んだ。意外とうまいじゃないか(笑)。あたしは「ホッピー」を決してうまいと勧めたことはなかった。むしろ「不味いものですよ(笑)」、と云って人に勧める。だが、この日は背中に当たる日差しのせいか妙にうまいのだ。
「牛筋煮込」は勿論「居酒屋浩司」のウリだ。煮込まれてほろほろになった牛筋を一口たべれば、あーやっぱりうまいな、としみじみと思う。そして呑んで食えば様々なことが想い出されるのである。たった一杯、時間にすれば20分もない間にである。そして呑んだことは兎も角、あー脳梗塞もここから病院に行ったのだったのだな、と。
そして「桃組」の同窓会を開かないといかけないかな、と同窓会という言葉が頭をよぎった。それは来年になるかどうかは分からない。まあ、コロナ次第なのだが、2018年で休止している「桃組」の宴会だけでもやってみることはいいことなのかもしれない、と久々の「居酒屋浩司」で思ったのだ。[浅草グルメ]
居酒屋浩司 浅草店
東京都台東区浅草二丁目3-19