糖質を抑えたチョコケーキ糖質を抑えたチョコケーキ


糖質を抑えたチョコケーキ

午前5時50分起床。浅草はくもり。ある日家人が「いい物を買ってきたわよ」、と云ってテーブルの上に出したのが、「糖質を抑えたチョコケーキ」だった。そのパッケージには、糖質82%カットの文字が書かれ、中には「チョコケーキ」が置かれていた。普段なら、絶対に食べられない種類のケーキがである。

このケーキを、あたしの為に買ってきたと云う。そして「今日は売っていなかったけれど、苺のショートケーキもあるから、今度買って来るね」としおらしいことを云うのだ。あたしは糖尿病患者である。毎日の食事に頭を悩め、そのせいで、十割そばを食べるはめになってしまっている。

その食卓に突然現れた、この「糖質を抑えたチョコケーキ」とは一体何なのだ。あたしは「メーカーはどこ」と聞くと、「ヤマサキ」だと云う。あの「ヤマサキ」なのか、とそのパッケージ毎手に取って見た。そこには糖質82%カットの下に「(エリスリトールを除く)」の文字があった。

エリスリトール

なるほど「エリスリトール」かと思った。「エリスリトール」は聞き慣れない名前だろうが、簡単に云えば砂糖の代用品である。それも工業製品ではなく天然の糖アルコールの一種だ。特徴は、なんといってもカロリーがほとんどなく、血糖値を上げないことだ。 1gあたり約0.2kcalと、カロリーは砂糖の1/20しかない。

それでいて砂糖の70%もの甘さをもっている。「エリスリトール」という名付けは使われていないのだが、あたしの食卓では良く使っている「ラカント」の主原料の一つなのだ。あーやるもんだな、と早速一口。飛び抜けた甘さはない(笑)、いや、目玉が潰れるような強烈な甘さは無く、これなら食べらると思った。

糖質を抑えた苺のショートケーキ

そして何日か過ぎて家人が云う。「苺のショートケーキを買ってきたわよ」と。それは見るからにケーキである。赤と白でつくられた土台の上に、白い粉をまぶした苺は、まさにショートケーキの佇まいだった、王道だ。「糖質80%カット」と書かれたシールをパッケージの上に貼り付けている。

早速食べてみれば、あーこっちの方が美味しいかも(笑)と思ってしまう。この大手の会社(ヤマザキ)が仕掛けた糖質オフのケーキ、一体だれが買うのだろう、と不思議だろうけど、こうして、如何にして甘いものを食べられるのか、を真剣に考えている糖尿病感謝は1000万人もいるのだよ。なぜから、甘いは旨いのだからね(笑)。

糖質を抑えたチョコケーキ

糖質を抑えた苺のショートケーキ

糖質を抑えた苺のショートケーキ