妻家房キッチン
午前4時20分起床。浅草はくもり。この日は浅草地下街に行ったのだ、そう、ランチは「文殊浅草店」に行こうとしていたのだが、なぜか混んでいるようで、階段を降りれば、いやこんなに混んでいるのを見たことがない、という位に人がいた。あたしはどうせ急ぐこともないので暫く待つことにしたのだ。
でもだ、たまには新しい店でもいいか、とふと思い浮かんだのだ。それでそのまま「浅草松屋」の地下1階に向かったわけだ。この地下1階は(今ではたいしたことはないのかもしれないが)デパ地下だ。あたしは何処か飯を食わせてくれるとこりはないか、と探しでいた。すると韓国料理の店があった。
「妻家房 松屋浅草店」と云う。ほー韓国料理か、と貼られているメニューを見る。そしたらそこに「冷麺」があったのだ。それも「水冷麺」と書かれている。「平壌冷麺」である「水冷麺」なら、麺は蕎麦粉が主体だし。それにこの冷麺、スープも鶏から取っているようなのだ。
うん、いいかもしれない。ランチに「冷麺」を選ぶのは「盛岡冷麺」以来だが、今日は本場の「平壌冷麺」である。ただ糖尿病患者が心配なのは、低血糖にならないのか、と云うことだ。これは糖質は極端に少ない(たぶん)。よし、今日はこの「水冷麺」を食べてみようとなった。
麺を切る?
カウンターに座り、おばさんが何にするかを聞いてくれた。そしたら、あたしゃ「水キムチ」と云ってしまったのだよ(笑)。直ぐに「水冷麺」と云い直したが、いや「水キムチ」も食べたかったのだ(笑)。おばさんが、「この寒いのに水冷麺でいいのかい」、と聞いてきた。あたしは、「大丈夫です」と答えた。
そして朝鮮語で注文を奥の厨房に伝える。10分間位だろうか。暫くして「水冷麺」が出来上がってきたのだ。おばさんが「はさみ」を持って「切りましょうか?」と尋ねて来た。なんだ「シザーズカット」か、と一瞬たじろぐが、あたしは、写真を撮る都合もあったので丁寧に断った。
惚れ惚れとする水冷麺ではないか
平壌発祥の「水冷麺」は、肉やゆで卵、胡瓜、そしてトマトをのせ、透明というより、黄色く濁るスープをかけ、その上氷まで入っている。スープは鶏肉からとった出汁だ。それと大根と水キムチの汁を合わせている(たぶん)。あたしに辛さは必要ないので、最初から辛味別になったキムチは箸休めに使うのだ。
麺をとって食べてみる。長いのだよ(笑)。この麺は思った程太くはなくて、蕎麦粉の入り具合もさほどではないようだ。「平壌冷麺」の太くて黒っぽくい麺を期待していたのだが、ここの店は韓国風なんだな、と直ぐに理解した。つまり、韓国の冷麺は細くて白っぽいのだ(一方的なきめつけ)。
しかし、これは旨いのだ。特にスープはあっさりとしながらもとてもコクがある。そのスープに茹でたまごの黄身を溶かし、全部呑んでみる(良いのか?)。あーこのスープに「盛岡冷麺」の麺とトッピンで食べたら最高かもしれないと思ったのだ。そして午後6時、あたしはきっちり低血糖ぎみ(77mg/dL)になったのだよ(笑)。
妻家房 松屋浅草店
東京都台東区花川戸一丁目4-1