日本一のとり鍋
11月15日の夜は岩見沢の三船でかしわ鍋を囲んだ。それは醤油ベースの、とりもつの鍋である。勿論絶品だが、それは三船という店がつくりだしている磁場ゆえの味であり、あたしはこの店がどうしようもなく愛おしい。
アジールとしての三船
三船のアジール性は、群を抜くものがある。国鉄職員が早番で仕事を終えたあとの一杯を、ここで楽しんでいた頃の、つまり日本という国が希望という空気で充満していた頃の、熱気の残骸(というかそれは精霊化している)が、無限小のように店に棲みついている。と同時に、かしわ鍋にもそれがのりうつっているかのようである。
迷宮の中心としての三船
それは「つまりそこへ行き、そこから帰ってくる一つの中心、そこを夢み、そこへおもむきそこから取ってかえす、一口にそこで己を発見する一つの完全な場所」(ロラン・バルト:『表徴の帝国』:p52)だ。
つまりわたしたちは、この中心(三船)にくることで、少しだけ元気になり、そしてまた明日も働くことに希望を持てる。
岩見沢は三船があることで、中心を保ち続けている。
Tabblo
かしわ鍋のつくり方をTabbloにまとめたのでご覧いただければ幸甚である。
Chicken's entrails and vegetable.
The boiling soup is soy sauce and chicken's oil.
The ingredient and soup are divided into the amount twice.
... See my Tabblo>
追記
2007年5月16日の懇親会もかしわ鍋を楽しんだ。〆はそば。