小梅二丁目町会の奉納踊り
午前5時30分起床。浅草は晴れ。牛島神社の祭礼が始まっていて、昨晩は小梅二丁目町会の奉納踊りにお邪魔した。
これがこじんまりとしたアジール空間をつくるのは、道路を通行止めにして占有していることでもあきらかで(つまり結界がはってある)、子供たちもそれに便乗して、ルール破りの夜遊びを敢行していた。
それは〈ハレ/ケ〉の区分を子供たちに実感させるものだろう。子供たちにはこういう経験はたくさんさせた方が絶対によい(とあたしは思う)。
あたしは常々、なにか毎日が「ハレ」のようだよ、と云ってきたのだが――それは毎日が「ケ」であるのと同義であり、感性・想像力の欠如以外のなにものでもない――、こういうアジール性の強いところで暮すようになって(つまり、浅草で暮すようになって)、〈ハレ/ケ〉の区分が(少しずつだが)つくようになっているのを実感している。この年齢りにして然りなのである。
さて、小梅二丁目町会は、住所表示で云えば、墨田区向島三丁目あたりだが、あの一店アジール「岩手屋」さんのあるところでもある――私の岩手屋劇場は、昨年のこのお祭りから始まったのだ――。
奉納踊りの会場である小梅通りとは、通り一本で直結しているので、昨晩も二度ほどお邪魔して、ハイボールを計五杯ほどいただいてしまった。まあ、ハレの日だからいいのである(たぶん)。