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宮崎県知事選挙でそのまんま東氏が当選したこと。

そのまんま東氏の当選

宮崎県知事選挙で、そのまんま東氏が当選したことは、宮崎県民は差異と戯れの中にいたのだろうなと(あたしは)思う。あたしには、それはある意味、当然の結果なのだと思える。その理由はふたつある。


消去法の戦い

ひとつは、今回の選挙が消去法※1 の戦いだったということだ。出直し選挙であるのに、対立候補は役人出身であり、『談合知事の後継』というイメージを消すことができなかった。そこで、消去法的に残ったのが、そのまんま東氏だった――つまり無党派層を中心に他に選択肢はなかったのではないだろうか。

ムラ社会の残骸 

そしてふたつ目は、やはりムラ社会的な原理は消えないのだということである。これには反論もあるだろう。つまり役人出身の対立候補を擁立するやり方の方がムラ社会的ではないのかという。しかしあたしはそうは思っていない。

それはTVは、いまやわれわれにとって(仮想的な・心的な)共同体なのであり、つまりムラの機能等価物だということだ。そこで見られる者に匿名性はなく、ゴシップに溢れていることで、われわれのムラ的な心理を満足させようとしている。

TVで名の売れたそのまんま東氏は、そんなムラ社会の匿名性の無いおっちゃんなのである。つまり(有権者にとって)どんな官僚出身者よりも身近な――身近に感じられる――存在でしかなかった。

われわれは、ムラ社会から脱出することで自由――つまり匿名性を得たはずなのに、どこかでムラに戻りたがっているのだろうと(あたしは)思う。その意味で、リゾームは(日本においては)、差異と戯れとしてのムラをつくってしまう。

改革でもなんでもない

つまり今回の結果は、改革でもなんでもなく、ただ自然の成り行きなのだと――立候補者の政策をぜんぜん理解していないあたしはそれゆえにそう――思う。

※注記

  1. 消去法の欠点は、様々な選択肢の中に正しい答えがあることを前提としていることで、仮に選択肢が全て間違いであった場合には、正解を導き出すことは不可能であるということだろう――今回の選択が正解であるのかどうかは(あたしは)わからない――。

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