MTを使う魅力と壁
サイトの構築に(わざわざ――出来合いのブログサービスを使わないで、という意味で)、Movable Typeを使う魅力のひとつは、デザインのカスタマイズ性の高さなのだとは思うけれども、カスタマイズこそがユーザー壁にもなっているのも確かだろ。
最近よそさまのサイトの構築をお手伝いする中で、私のつたない技量でサイトのデザインをすることもある。
しかしそれは(先にも書いたように私はWebデザイナーじゃないので)、動作確認の安物の乾電池のようなものであって――つまり一応動くけれども品質はよくないのよ、と。(笑)
しかし品質は劣るとはいっても、一応のレベルはクリアしたいので、MovableTypeでサイトを構築したらHTML構文をチェックぐらいはすることにしている。(そのことでHTMLの勉強になったりもしている)。
Another HTML-lint gateway
使っているのは「Another HTML-lint gateway」というWeb上にあるサービスで、「文法しか採点しません。内容の良し悪しは採点されません。」なのである。(笑)
そこで私が目指しているのは100点満点じゃなくて「ふつうです」なのだ。
例えば、当ブログのインデックスページだと、以下のような評価になる。
http://www.momoti.com/blog/ を XHTML1.0 Transitional としてチェックしました。
165個のエラーがありました。このHTMLは 50点です。タグが 31種類 481組使われています。文字コードは UTF-8 のようです。/先頭の数字はエラーのおおまかな重要度を 09 で示しています(減点数ではありません)。少ない数字は軽く、9 になるほど致命的です。0 は減点対象外のごく軽度のエラーで (グレイのかっこつき) でメッセージされています。
エラーの数は多いのだが、これは重要度でいうと圧倒的に0と1であって、それはMTの機能を使うとそうなってしまう、というようなものなのだ。例えば(↓)。
1: line 257: <a> のアンカー `個別記事` は 224行目で異なるリンク先を指しています。 → 解説 210
1: line 260: <a> のアンカー `トラックバック (0)` は 227行目で異なるリンク先を指しています。 → 解説 210
これはタイトルの下に表示されている「個別記事」と「トラックバック」(ほかにコメントもあるね)が同一の内容(語彙)で異なるリンク先を示しているためで、アクセス指針技術文書4.6(J)で好ましくないとされている――なので重要度1のエラーになってしまう。それが当サイトの場合15回繰り返されているわけだからね。(笑)
ブログパーツ
今現在で重要度の高いエラーは次のようなものだ。
3: line 819: `&katachi` は不明な実体参照です。 → 解説 114
3: line 819: `&monthmovecolor` は不明な実体参照です。 → 解説 114
3: line 819: `&entrydaycolor` は不明な実体参照です。 → 解説 114
3: line 819: `&todaycolor` は不明な実体参照です。 → 解説 114
3: line 819: `&title_d` は不明な実体参照です。 → 解説 114
7: line 819: <embed> は Mozilla、MSIE または doti 用のタグです。 → 解説 55
7: line 819: </embed> は Mozilla または MSIE 用のタグです。 → 解説 55
3: line 819: <object> には等価な内容を書くようにしましょう。 → 解説 181
これはフラッシュカレンダーの記述の部分であって、私の書いたものではない。(笑)
MTの場合(というかブログの場合)、ブログパーツを使うことが多いかと思う。しかしそれらの多くは(すべてではないが)あんまりHTML文法は気にしていないようで、総じて評価を下げる原因になっているようだ。(特にflashものは)。
中庸(笑)
まあ、MTを使うということは、 どこかでデザインとか利便性を優先することなので、いろいろやろうとすればするほど、HTML構文的には文法違反が多発する可能性が高くなる。私はそのあたりは中庸(別名、いい加減、ともいう)でいいのじゃないのか、と思っていたりする。なので「ふつうです」を目指しているわけだ。(これもかなり曖昧だけれどもね)。
(ちなみにMTのデフォルトテンプレートだと、もっと点数は良い。たぶん70点ぐらいにはなるはずだ)。
ということで、皆さんのサイトもHTML構文をチェックしてみてはいかがだろうか。
(現在進行中のところはもの凄く点数の悪いところがあるかと思うけれども、それはちゃんと手を入れるのでしばしお待ちを)。