恵方巻のようなもの恵方巻のようなもの


恵方巻のようなもの

午前5時45分起床。浅草はくもり。昨日は節分で、豆撒きをしない我が家でも、「恵方巻」だけは食べたのだ。

けれどあたしは糖尿病患者であり、糖質制限食を建前としているので、食べたのは写真のようなものを半分だけだが、しかし今年の恵方である南南東を向いて一応願い事を思い浮かべながら食べたのだ。

恵方巻のようなもの恵方巻」と云えば、節分ではすっかりメジャーな存在だが、この食べ物が全国的にメジャーになったのはここ10年位の話じゃないのか、と思うのだ。

思えば1998年、この年が端境期ではなかったのか。当時、あたしはなぜか四日市にいたのだが、そこでは近所のコンビニでも「恵方巻」を売っていたのだ。しかし、東京にくると「恵方巻」という言葉も希であった。

思うに、「恵方巻」は大阪中心のものだったのは確かで、しかし「恵方巻」という名前は誰がつけたのかはしらないが、「恵方巻」とは呼んでなかったような気がする(大阪人ではないのでごめんよ!)。

普段は7種類の具を使用した太巻きを使い、この数字と云えば、商売繁盛や無病息災を願って七福神に因んだもので、だから、あたしの食べたマグロの鉄火巻のようなものは、決して「恵方巻」とは云わないのである。

しかし、「恵方巻」という言葉が一人歩きし、一般的になった今日では、わざわざ鉄火巻き(のようなもの)と呼ぶ人もいないのである。

これは「ダイマス」で購入したものだが、「ダイマス」では「恵方巻」という名前で2月3日限り売られていたりするのであり、今日からは「鉄火巻」なのである(たぶん)。

つまり、この行事(節分に太巻きを食べる)は、決して江戸のものではないのだが、「恵方巻」がどんな巻き寿司かなんて、この際だからなんでも構わないのである。あたしは糖質制限食の制限があるので、この白米の部分を蒲鉾にしてくれないかな等、と穿ったことを思いながら食べたのである。