まぐろぶつ
午前5時40分起床。浅草は晴れ。夕餉を5丁目の「ニュー王将」でとったのが、この日は「まぐろの刺身」がなくて、なんと出てきたのは「まぐろのぶつ」であった。しかし、あたしはがっかりするどころかむしろ喜びまくって受け入れたのだ。
「まぐろのぶつ」は以前浅草にあった鮪屋で扱っていたのだが、もう店も無くなり、おやじが買いに行きたくともいけないので、この日は刺身にするような鮪のサクが無くなってしまったのだろう(たぶん)。
「まぐろぶつ」はいつものように「まぐろの刺身」の盛られた容器に、「大盛りですよ」、とでも云いたげに登場した。「ぶつ」は「ブツ切り」の「ぶつ」である。
あーこれを待っていたのだ。早速一片をワサビと醤油を入れた小皿にちょこっとつけて食べる。「うまいじゃないか、おい」、と誰に云っているのかわからない言葉を吐くのだ。
「まぐろのぶつ」は形にならないものを集めて形にした、若しくは、形のあるものをブツ切りにして形のないのもにした、不思議なものだ。その不思議なものを食べると、これまた不思議と元気になれるのだから一層不思議なのだが、その不思議さがなんと云えずあたしは好きなのだ。[浅草グルメマップ]
ニュー王将
台東区浅草5丁目21-7
03-3875-1066
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