とうもろこしの屋台とうもろこしの屋台


テキヤ価格は分かり易い

午前3時20分起床。浅草はくもり。写真は「とうもろこしの屋台」である。それも「生のとうもろこしを焼いて出す屋台」であり、出ていたのは入谷の「朝顔まつり」である。まあ、これは珍しいものではなく毎年出ているものだが、値段は今年は500円になっていた。

焼いたとうもろこしが500円である。はっきり云って高い。しかし、その500円が、元々の価格の400円の上に書いてあるものだから、表面上はかなりわかりにくいのだが、この手のテキヤの価格はいざお金を払おうとすると実に分かりやすいのだ。

だいたい端数がないのが嬉しいし、そしてどれもが消費税込みなのである。いや、消費税なんて無縁なのかもしれないし、消費税の「消」の字も出てこないのがテキヤ価格なのである。

お祭りの経済はどれもが払いやすい、計算しやすい価格で、そしてどう考えても価格に見合わないような商品で成り立っている。だけどそれに対して文句を"云う人は誰もいないのだ。つまりだ、この場所は「公界」なのである。「アジール」なのである。

誰もが「公界」のことを知っているし、愛してもいるが、だれもが「公界」という言葉を知らない。浅草は今日は「ほおづき市」である。「無縁・公界・楽」の世界である。「アジール」は今でも現実に機能しているのだ。

朝顔まつり