イカ天そばイカ天そば


イカ天そば

午前5時10分起床。浅草は晴れ。この日のランチは鶯谷駅にある「あじさい茶屋 鶯谷店」で「イカ天そば」を手繰った。この「あじさい茶屋」、永いこと見ているだけでその前を通って行ってしまうという存在だった。まるで「路傍の石」である。多分、多くの人がそうてあるように、店は充分に空いていた。

店の厨房にはおばさんが一人いて「イカ天そば」を頼む。さて、何処に座ろうかと店を見回すと2階があることに気付く。2階のある「立ち喰い蕎麦屋」、それも「駅蕎麦」なんて見たこともない。あたしは蕎麦を持って2階に上がってみた。ここには窓があり(窓には網が入っているが)鶯谷のホテル街が見える。

何時も見なれた風景だが、今日は蕎麦をたべながら鶯丸を見下ろしている。線路を走る電車もなぜか気持ちが良い。鶯谷駅は平地から盛り上がった丘にかかってある。それは中沢新一の「アースダイバー」の云うように、大昔はここまでが陸地だったのだろ。つまり上野の丘地の「端っ子」なのだ。その「端っ子」で食べる「イカ天そば」はうまいのだ。

鶯谷

イカ天そば

あじさい茶屋 鶯谷店
東京都台東区根岸1丁目4-1 JR鶯谷駅構内