徳太樓の栗むし羊羹徳太樓の栗むし羊羹


徳太樓の栗むし羊羹

午前4時50分起床。浅草は晴れ。あたしは羊羹が大好きだ(った)。「とらや」の羊羹なんて今でも店の前を通ると無性に食べたくなる。あの(「とらや」の)羊羹のブロックのような黒い固まりが大好きだった。手に取ると堅く質量を感じる重さが何よりも大好きだった。そしてそれを食べた途端にくる口の中の恍惚。小豆と砂糖がつくる甘さの最高傑作だと思う。

でも今は食べてはならない(事になっている)。糖尿病患者に羊羹なんて正に「火に油」である。しかし、先日「きんつば」を購入した際に「栗むし羊羹」もあったので買ったのだ。「徳太樓」の羊羹には栗が入っている。そして羊羹の部分と云えば小豆色に染まっている。この二つが混じりあう境界の曖昧さがなんともうまそうに佇んでいた。

賞味期限を聴き、冷蔵庫に入れておいたこの羊羹を切って食べる。勿論、あたしには食べてはいけないものなのだが、薄く、本当に薄くこの羊羹を切り頂いて見る。するとどうだ。(今のあたしには)目が潰れるような甘さの中に意外とごろごろとしない栗の食感の素晴らしさ。あー今のあたしには(これからもすっとだが)これが(食べられる)限界なのだが、何よりも、10年振りでたべた羊羹のうまさを伝えたくてこれを書いている。[浅草グルメマップ]

徳太樓の栗むし羊羹

徳太樓
東京都台東区浅草3丁目36-2