紅葉漬け紅葉漬け


紅葉漬

午前6時30分起床。浅草はくもり。「紅葉漬」である。その名も「阿武隈の紅葉漬」であり、福島県伊達市梁川町の「パトリ」であり、ふとしたことから食べたあたしの大好きなものである。それを10年ぶりに食べたのだ。勿論「福島紅葉漬株式会社」の製造だが、「紅葉漬」は生鮭の麹漬けで、材料は鮭、糀、塩というシンプルさだ。

紅葉の頃に漬け込むので「紅葉漬」と呼ばれるらしいが、今だからこそ云える糀の持つ魔力とでも云おうか。鮭と糀のしっとり感がなんとも云えず素晴らしい。これを江戸時代に考え付いた人の知恵の素晴らしさ。酒肴にも温かいごはんにもよくあうが、この日はごはんにあわせて朝の食卓を飾ったのだ。

この単純な食物の何処にこの味の秘密があるのか考えるが、その考えがまとまる前にあたたしはごはんを一膳食べてしまう。なんだかんだと云っても、ごはんが又会うのである。ごはんと一緒に食べて初めてわかる「紅葉漬」の味だ。こんなにうまいものを、思い切り食べたいと思う悪い胃糖尿病患者なのだった(笑)。

紅葉漬け

福島紅葉漬株式会社
福島県伊達市梁川町希望ケ丘10