遠野のジンギスカンの秘密
午前3時起床。浅草は雨。いやー、呑むものだな、とつくづくと思った。「三陸板前バル 浜来」で宴会を行っている際の話である。あたしの前の席には盛岡と遠野の事務局長が座っていたのだが、このお二人の話が篦棒に面白い。その話の共通項は「遠野」である。そして「遠野」の第一印象は、いや、呑むものだなだった。
二人の話の中で「遠野のジンギスカン」が出たが、あたしの胃袋の興味をやたらと惹いたのだ。「遠野」には「バケツコンロ」というものがある(専務がスマホで写真を見せてくれた)。これはバケツのサイド上部に穴が開いたものなのだが、なんとこれがちゃんと売られていると云う。
その上、この「バケツコンロ」は各家庭にちゃんと常備されているらしい。つまり、「遠野のジンギスカン」は「大阪のたこ焼き」のように各家庭で手軽に行えるのだ。
そして「あんべ」、「羊丸」、「遠野食肉センター」という三箇所のジギギスカンの店があり、それぞれにタレの味が違うとのこと。翌朝、村上さんにこの話をすると、盛岡支部の事務局長は、協会の駐車場でジンギスカンの宴会を開いたという強者だった。
やるものである。
盛岡支部の事務局長は「羊丸」のファンだと云っていたが、『きっと「羊丸」から肉を持ってきたのだと思います。でも私は「あんべ」が好きですけれど......』、と村上さんは云う。更には『「遠野」はちょっと雰囲気が違うのですよ。それも良い意味で』、と付け加えてくれた。
あたしの興味はいまや「遠野のジンギスカン」にある。
しかし、どうやって「遠野」に行けば良いのかがわからなかった。それで又村上さんに訪ねると、「花巻線ですよ」、なのである。そこには「SL銀河」が走っていると云う。あたしは嘗て「SL銀河」の記念切符を村上さんから頂いていたのだが、あの「SL銀河」が花巻線を走るのだ。いや、居ても立ってもいられないのだった。
三陸板前バル 浜来
岩手県盛岡市大通1丁目8-10