牛たん焼き牛たん焼き


牛たん

午前3時15分起床。浅草はくもり。 二次会は中ノ橋通にある「牛たん炭火焼 仁 盛岡分店」だった。この宴の為に「三陸板前バル 浜来」での食事もほどほどにしてきたのだが、なぜなら肉が食えるからである。あたしはカウンターの端に席をとった。そこは「牛たん」を焼く、というこの店の心臓部分が眼の前にある、謂わば特等席だった。

「牛たん」は「馬刺し」と並ぶ土地の味(パトリ)だ。「馬刺し」と云えば熊本や会津坂下を思い起こすように、「牛たん」と云えば仙台が思い浮かぶだろう。しかし、ここは盛岡である。まあ、仙台に近いと云えば近いのだが、この盛岡に「牛たん炭火焼 仁 盛岡分店」がある。勿論本店は仙台だ。

この「牛たん炭火焼 仁 盛岡分店」はうまい。仙台に滅多に行かなくなって20年程経つが、「牛たん」と云えば、薄いぴらぴらの肉を焼肉屋で食べて満足していた。時には東京の「牛タン」のチェーン店(ねぎし)でも食べるが、やはり「仙台牛たん」は厚くてうまい。「牛たん」は仙台に近い方がうまくなるのは確かだ(たぶん)。

そして数々のメニュー。中でも懐かしい「ユッケ」を食べれたのは嬉しい。ちょっと火を通した「牛たん」を細切りにし、ごま油と醤油で和え、中央に卵黄を乗せている。涙がでるほど懐かしいその姿に、思い切って端を入れてかき混ぜる。そして口に運ぶのだ。いや、最高だ!なぜか肉が柔らかい。

そして、とどめの「牛たん」である。厚切りの「牛タン」はその姿だけでもうまいのだ。そのうまい「牛たん」を更にうまくするのは「味噌なんばん漬け」だ。それをちょっととってはなめるよう食べる。これがなくちゃいけない。いや、久しぶりの「牛たん」を思い切り食べた。店を出ると雪がほんのりと積もっていたのだ。

網焼き

タタキ

牛たん生ハム

ユッケ

牛たん炭火焼 仁 盛岡分店
岩手県盛岡市中ノ橋通1丁目12-10