すごいぞ! 関西ローカル鉄道物語すごいぞ! 関西ローカル鉄道物語


すごいぞ! 関西ローカル鉄道物語

午前4時起床。浅草は雨。140Bの大迫力さんが、「すごいぞ! 関西ローカル鉄道物語」を贈ってくれた。もちろん140Bが作った作品であり、書いた人は「田中 輝美」さんという方である。先に贈っていただいた2016年発行の、「すごいぞ! 私鉄王国・関西」以来の鉄道作品だ。

まだ全部読んでいない段階だが、この作者(「田中 輝美」さん)を褒めなくてはならない。あたしは東京に住み、東京ローカルで生きている人だが、そんなあたしが、この本を読むまで、全く知らなかった鉄道があった。その鉄道を題材に1冊の本を仕上げよう、という感性は凄いと云わざるを得ない。

そして、彼女がこの本を書くときに、考え方の基本にしているものが、終わりの方の「分析 関西のローカル鉄道はどうすごいのか?」に要約されている。それは下の図にあるように(P212)、4つの象限に分けて11社の関西のローカル鉄道各社を分類していることで明らかだろう。それぞれの軸も申し分ない分類だ。

グローバリズムが全盛な時代に、如何にしてローカルな存在が生きの伸びることが可能なのか

これを見ただけで、田中さんにエンパシーを感じてしまった。ちょっと話しはそれるが、このマトリックス(4つの象限)こそ、世の中を見るときのあたしの基本姿勢である。あー同じ様な見方をしている人がいるんだ、と、最初から(あたしは本を読むときには必ず最後の章から読む人なのだ)喜んだ。

出来れば、このマトリックス図は最初に掲載してくれれば良かったのに、と思う(それじゃおもしろくないか)。まあ、そんな風に読む人はあまり居ないかもしれないが、でも、田中さんがこの本で伝えたいことが、「グローバリズムが全盛な時代に、如何にしてローカルな存在が生きの伸びることが可能なのかを考えてみる」なのだとすれば、まあ、それもありだよなと思うのだ。何れにしても良い本である。

取り組みの方向性によって分類した関西ローカル鉄道マトリックス