きつねそばきつねそば


きつね

午前6時10分起床。浅草はくもり。あたしの好きなものベスト5をあげれば、「きつね」は必ず入るものなのだ。「きつね」とは云うが、正確には甘辛く煮た「油揚げ」であり、その「油揚げ」を乗せた蕎麦を「きつねそば」と呼んでいる。この「きつね」をあたしのフェバリットアイエムとしているのは実は蕎麦ではない。

「稲荷寿司」である。別名「しのだ」のことだ。「稲荷寿司」は気を許せば凄く食べたい。今でも食べたいし、朝昼晩の三食とも「お稲荷さん」でもいいとさえ思っている。しかしあたしの病気の原因の一つは「しのだ」ではないのかと密かに思っているのだ。なにせ酢飯を甘辛く炊いた「油揚げ」に包んでしまうのだ。体に悪いことこの上ないだろう。

きつねそば

「油揚げ」は、まず湯で油抜きをし、砂糖、醤油、みりんなどでしっかりと甘辛く味付ける。この甘辛い味付けこそが命なのである。最初に「しのだ」を噛んだ時の、あの甘辛さが溢れてくるうまさこそ、(関東の)「きつねそば」の命と云えるだろう。(関東は)この濃い味付けこそが命なのである。

この「墨田区役所 食堂」の「きつねそば」は、(たぶん)「きつね」は冷凍ではないのか、と思わせるが、「油揚げ」で表面を覆い麺が見えなくなっている。麺の汁は醤油と鰹節のものであることは云うをまたず、この蕎麦だから、と云う理由だけで食べる罪滅ぼしのような「きつねそば」を手繰る。「ここにしては、うまいじゃねぇか」、と独りごちる。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

きつねそば

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F