パークハヤシパークハヤシ


ポークハヤシ

午前3時30分起床。浅草は雨。あたしはカレーが好きだ。この寂しい「墨田区役所 食堂」のカレーでも、毎日見ていればそれなりにうまそうにも見えてくる。「今週のカレー」に「ポークハヤシ」と書いてある。なるほど、今週は「ポークハヤシ」なのか、とこいつを食べることにした。

しかし、この「ポークハヤシ」なるものが、果たしてカレーの仲間に入れてもよいものなのか、とちょっと疑問が沸く。けれども、それが「今週のカレー」なのだ。なんだかわからない「墨田区役所 食堂」である。

そもそも「ハヤシライス」は、カレーに比べて食べることがまれだった。それは嫌いだからではなく、食べる機会そのものが少なかったからだが、それがここ「墨田区役所 食堂」で「ポークハヤシ」なるものに出会ってしまった。それは月に1回程度、1週間限定で出ているわけで、出れば必ず一度は食べている。

カレーではないカレー

「ハヤシライス」は、そんなに上等でなない料理とは云え、例えば、「洋食屋ヨシカミ」や「グリルグランド」や「グリル佐久良」と云った下町の洋食の味である。でもカレーとは明らかに異なる。何よりも使っているソースが違うのだ。所謂カレー粉の香りも味もしない。

「墨田区役所 食堂」の「ポークハヤシ」は、トマトの味が強い「デミグラスソース」で煮込んである(たぶん)。その「デミグラスソース」はあんまり上等とは云えないだろうが、それをご飯にかけろと、あーこれはどう間違っても「ハヤシライス」の味がする。いや、うまいのだ。

それに「温泉玉子」が付いているので、「ハヤシ」の上に割ってのせてみる。あってもなくても味はさほど変わらないが、悪くはない流儀だ。だけどだ、いつも思うのは、これは見た目は「カレーライス」そのものだが、カレーではないカレーであるということなのだ。[浅草グルメ]

パークハヤシ

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F