カレーそばカレーそば


墨田区役所 食堂

午前4時起床。浅草は雨。あたしは役人ではなく自営業者であるが、週に三日は「墨田区役所 食堂」でランチを取っている。こうして「墨田区役所 食堂」で食事をしていて感じるのは、最初は、ここはやっぱり役所である、ということだし、今でもここはやっぱり役所なのだ。

役所らしく、さほどうまくもないが、まずくもない、という平均的な食べ物が並んでいる。ただし、食べているのは役所の人に限らず、近所(たぶん)の人が多いのも特徴だろう。特にじいさんとばあさんが多い。その人達とランチを食べるのはなにか楽しいのだ。

そう云うあたしは台東区の人間だが、一番近い役所は、と聞かれると「墨田区役所」になってしまう。なにか変なのだが、それは「墨田区役所」が隅田区の西端、つまり隅田川を間にして東武浅草駅と並ぶ様な関係になっているからで、隣のアサヒビールのうんこビルは、台東区民ならみんなが知っている(たぶん)。

カレーそば は楽しい

そんなわけで、この日は「墨田区役所 食堂」で「カレーそば」を食べてみた。問題はこの「墨田区役所 食堂」で出してくるものが、全くと云って良いほど花が無いということだ(「そば弁当」を除く)。この「カレーそば」にしても、蕎麦の上にカレーがかかっているのは分かるが、緑色の枝豆を除いてなんの特徴もない。

まあ、値段も安いが、近所にある「文殊 浅草店」や「ゆで太郎本所吾妻橋店」と比べると対して値段も変わらないのだ。そんなものだから、あたしはここで蕎麦を食べる時には立ち食い蕎麦に行っているような気分で食べている。ただし、味は先の2店に比べれば一段落ちるのも事実だ。

そしてここの「カレーそば」もまた(「文殊 浅草店」や「ゆで太郎本所吾妻橋店」と同じように)、伝統伝統的なあのカレー粉を使った(例えば「翁蕎麦」)「カレーそば」ではない。所謂、蕎麦に出来合いのカレーをかけただけのものだ。

しかし、この「カレーそば」はよく出来ている。蕎麦を手繰る時に絡むカレーの量も適量だし、小麦粉が妙に多いとも感じない。そして蕎麦を手繰り度に蕎麦についてくるカレー味の汁の量も適量なのだ。これは見事といった方が良いだろう。「墨田区役所 食堂」の「カレーそば」はなにか楽しい。[浅草グルメ]

カレーそば

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F