特もり特もり


特もり

午前3時30分起床。浅草ははれ。この日も「ゆで太郎本所吾妻橋店」でランチだった。「特もり」を食べよう、と云う気になったのだ。「ゆで太郎」には、2人前の「もりそば」である「2枚もり」がある。「特もり」はその上の量、つまり3人前の「もりそば」である。

この蕎麦を目に前にすることは滅多にない。ましてやここ1年ぐらいの小食気味のあたしでは尚更である。それが、今日は食えるそ、と思ってしまったのだ。単なる思い違いであることなどは夢にも思わずにである。あたしは自販機で食券を買い、そして食券をカウンターに置いた。

惨敗

昔はいい男だったろうおじさんが(と云ってもあたしよりは若いのだが)、「今日は大丈夫かい?」と目で挨拶をしてくれる。しばらくしてカウンターから呼ばれて「特もり」を見たのだ。「たいした量じゃないじゃないか」、と又勘違いしている。これなら「2枚もり」と同じように手繰れるはずだ、と。

そう、はずだったのだ。あたしは途中でギブアップは絶対しないつもりで最初の一口を手繰る。うん、十分にうまい。この半割程度の蕎麦が、ここまでうまいとは!。いや、この蕎麦を食べるまでは知らなかったものだ。と「2枚もり」の分をようやく食べ終えた。

ちょっと腹が重いがまあ順調だろう。だが、この「2枚もり」の量を超えるあたりからあたしの胃が急に小食になる。蕎麦を食べるスピードが急に遅くなるのだ。蕎麦をつまんで食べている。あー飽きたのか、とも思う。ただでさえ遅いスピードが輪をかけて遅くなる。

あー食えない。半人前を残して箸を置いてしまった。午後からの仕事もある。しかし「特もり」を残すのは初めてじゃないのか、と未だ悔しがっているが、いつのまにか胃袋が小さくなってしまったのかもしれず、今度食ってやるぞ、と誓ったのだが、いったい今度はいつになるのやらだ。[お蕎麦deランチ]

特もり

ゆで太郎本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-4