帆立と春菊のかきあげそば(温)帆立と春菊のかきあげそば(温)


それは=かつて=あった

午前4時10分起床。浅草は晴れ。久しぶりに「ゆで太郎本所吾妻橋店」へ行ったのだ。何時もと変わらないメニューが並んでいたが、今日は「特もり」に挑戦するような気力はないし、かといって「2枚もり」でもないのだ。それで「季節のメニュー」を選ぶことにした。

今は「帆立と春菊のかきあげそば」が出ている。まあ、これでも食べようか、と思う。ただ、毎週あたしを通わせようとするにはインパクトが弱いのである。あの「メンチカツカレーそば」が懐かしい。しかし、今無いものを食べたくても、それは写真でしかお目にかかれない。ロラン・バルト曰く「それは=かつて=あった」なのである。

かきあげがふやけないのは天ぷら油のせい?

それで「帆立と春菊のかきあげそば」を温かい蕎麦で食べてみた。自販機でこの蕎麦の食券を買い、「温かいので」、とカウンターで注文する。「かきあげ」を、蕎麦の上に乗せては出さないのは、いつもと同じ流儀だ。ちゃんと別皿に「帆立と春菊のかきあげ」を分けて出してくる。

しかし「ゆで太郎」の「かきあげ」は丼の上に乗せてやらなくてはならない。それ以外の方法で「かきあげそば」を食べる人がいるのかもしれないが、まあ少数だろう。大多数は丼の中に入れる。問題はここからなのだ。そう、ふやけて自己分解するのをしばらく待たなければならない。

これが何時も遅いのだ。いや、完璧に「ふやけない」のだ。「かきあげ」の衣が蕎麦の汁に溶け出してぐちゃぐちゃになるのを「天麩羅蕎麦」がうまい、と云うのだが(たぶん)、結局ぐちゃぐちゃにはならない。だからわざと「かきあげ」を丼の中で壊わすのだが、それでも今一なのだ。

それは。(たぶん)天ぷら油に日清の oillio(オイリオ) を使っているからだろう。油の吸収量は13%オフ、コレステロール0。この違いは天麩羅蕎麦をあれこれ食べ歩くとわかることだが、しかし、そこまでして蕎麦をたべるのかねぇ、と思うのだわ。[お蕎麦deランチ]

帆立と春菊のかきあげ

ゆで太郎本所吾妻橋店
東京都墨田区吾妻橋3丁目7-4