スンドップチゲスンドップチゲ


ムグンファ

午前3時起床。浅草は弱い雨。今夜の夕餉は「ムグンファ」からのテイクアウトにした。「ムグンファ」は若い頃(と云ってもそれ程若くはない(笑)、浅草で引っ越した頃と云った方が良いかもしれない)贔屓にしていた店で、あの古い店舗に、潜水艦のような、つまり狭いが故の、他人と呑んで居ても他人とは思えない飲食の場が大好きだったのだ。

それにママの味付けは何処か洗練されていて、ソウル育ち(たぶん)のオモニ(ママ)そのものだと思った。特に「スンドップチゲ」の味は抜群で、なにせあたしが「スンドップチゲ」を食べたのは「ムグンファ」が初めてであった(笑)。それまでは「でスンドゥプチゲ」の存在さえ知らない田舎者であったのだ。

「ムグンファ」はその後次々と店を移転してしまい、しばらくは追いかけたが、あたしが脳梗塞で倒れてからは、めっきり行かなくなってしまった。挙げ句に、去年はついに訪れることがなくなってしまっていたのだ。

あー早く自由勝手に行ければ、と嘆く基礎疾患者

そんな「ムグンファ」からテイクアウトしてくれたのは家人である。うまい「スンドップチゲ」を食べたい、できれば「ムグンファ」の「スンドップチゲ」がいいな、と云っていたあたしの戯言を聞いてくれたのだ。実は某デリバリーで「スンドゥプチゲを」頼んだのだが、そいつが色からしておかしい。ハッキリ云ってまずかったのだよ。

ここで一言云っておかなくてはいけないのは。今の「ムグンファ」は別に遠くはない、と云うことだ。浅草三丁目にある。歩いて直ぐなのである(笑)。でも今は緊急事態宣言の最中である。行け、と云われれば行くが、夜は極力出歩かない生活をして丸一年が過ぎた。

そして久しぶりの「スンドゥプチゲ」と「海鮮チヂミ」と「参鶏湯」があたしの目の前にあった。おー久しぶりの「スンドゥプチゲ」なのだ。某デリバリーの店とは全く違うぞ(当たり前だ)。一口スープを飲んでみる。あーうまいなー。流石は「ムグンファ」だ。あたしの「スンドゥプチゲ」の歴史が蘇る。「参鶏湯」もいい、海鮮チチミもうまい。あー早く自由勝手に行ければ、と嘆く基礎疾患者なのだった。[浅草グルメ]

参鶏湯

海鮮チチミ

キムチと卵焼き

ムグンファ
東京都台東区浅草三丁目17-8