あんバタ丸あんバタ丸


粉花 のあんバタ丸

午前3時25分起床。浅草は晴れ。このパンは「あんバタ丸」と云うが、これが他のパンとちょっと違うのは、今回(3月)に売って次の発売日は11月になると云うことなのだ。つまりこのパン、年に2度しか売らないのである(それも予約制だ)。売っている日は「あんバタ丸の日」と云う貴重な日なのだ(と息子が力説していた)。

この「あんバタ丸」は「自家製酵母パン 粉花」の作品である。餡は「甘味処 西山」のものであり、バターは(たぶん)「よつ葉バター」製、そしてパンは「粉花」自慢の「自家製酵母パン 」である。しかし御存知のとおり糖尿病のあたしには荷が重いのも事実なのだが、少しだけもらってたべてみた。

マリアージュ

すると確かに「あんバター」なのだが、それは今まで食べたものとは全く違うのである。まず最初に「つぶ餡」が存在をアピールしてくるが、この「つぶ餡」ただ者ではない。何時の間にかにバターにその席を譲るのである。決して主張しすぎることはない。そしてバターが登場するが、このバターもまた表に出ることがない。

確りと餡とバターのハイブリッドを醸しだし、世の中の100人中97人はうまいと思うあの瞬間を作り出すのだ。これはたまらない感覚だ。うまい!。そしてパンである。最後に出てくるこのパンこそ、この「あんバター丸」が「自家製酵母パン 粉花」の作品であることを物語っている。

しっとりと粘るようなパンがあるからこそ、この「あんバタ丸」という作品が二つの巨頭に負けないでパンであることを言い放っている。この「あんバタ丸」はバターも餡もパンもそれぞれに名のあるものだ。それを単純に集めたものなのだが、一緒に食べるとものすごい、途轍もなくうまいのだ。つまりマリアージュが起こる。いや、息子よ、こんな傑作作品を予約してまで買ってきてくれて、どうもありがとう、次も頼むよ(笑)。[浅草グルメ]

あんバタ丸

あんバタ丸

粉花
東京都台東区浅草三丁目25-6