オホーツクの流氷明けの毛蟹オホーツクの流氷明けの毛蟹


オホーツクの流氷明けの毛蟹

午前3時10分起床。浅草はくもり。今年も「西村さん」から「オホーツクの毛蟹」が届いた。西村さんありがとう。雄武町のタグが誇らしげに、これがオホーツクの海から上がったものであることを物語っている。それは流氷の離岸の証明である。流氷の下に身を隠していた「毛蟹」が食卓へと居場所を変える。

「毛蟹」をいただくようになってからもう何年のなるのだろう。この毛蟹こそ、年に1回ウチにやってくる「まれびと」なのだ。家人にオホーツク海の流氷が無くなったからこの毛蟹が食べられるのだよ、と毎年同じ事を云うあたし。家人はそんなことは知っているわよ、とは一切云わないで、毛蟹の解体作業に勤しむ。

そして毛蟹の身とミソを混ぜ合わせている。この毛蟹の身とミソの「ハイブリッド」が「手巻き寿司」の要なのだ。そう「手巻き寿司」の準備をしている。オホーツクの毛蟹が届いた夜には、必ず「手巻き寿司」の宴となる。それは「手巻き寿司」では最高峰のネタが食べれらるという喜びなのだ。

今年のカニは一段と身が詰まっている。圧倒的なその量に驚きながらも身とミソを混ぜ合わせていた。そして食べるのだ。黒い海苔の上にご飯を薄く敷き、そして大葉を置き、その上からほぐした毛蟹の身とミソの「ハイブリッド」をたっぷりと置いてやる。

オホーツクの流氷の下に身を隠していた毛蟹が浅草の食卓にある

オホーツクの流氷の下に身を隠していた毛蟹が浅草の食卓にある。なんという不思議なことか。それから巻くのだが、毛蟹はピカイチのネタだ。うまい!。勿論、酢飯は極力減らす。しかし、毛蟹はあらゆる食材の中でも「手巻き寿司」の具材としてはピカイチだ。あたしは何時になく食べた。

この毛蟹の「手巻き寿司」を食べると、今年もやっと春なのだ。なんだかんだと良いながらも、一杯だった毛蟹の身は少なくなる。そしてマヨネーズを取り出す。毛蟹とマヨネーズの組み合わせは絶対なのである。マヨネーズと毛蟹のマリアージュを楽しみながら、早くコロナがあけてくれることを願うのだ。

オホーツクの流氷明けの毛蟹

手巻き寿司

毛蟹の身とミソ

毛蟹の手巻き寿司