カツカレーカツカレー


テクスト狂は悶え苦しむ

午前4時30分起床。浅草はくもり。この日は「墨田区役所 食堂」でのランチだった。一時に比べると「墨田区役所 食堂」を使う回数も減ってきているが、それはなによりも気候の良さのせいである。兎に角、この時期は外を歩いていて気持ちが良いのである。しかしこの日は雨で、それならと「墨田区役所 食堂」で「カツカレー」を食べたのだ。

「墨田区役所 食堂」のカレーは安定している。それは特別うまいわけではなく、特別まずいわけではない。よくあるカレーなのだが、それがどういう風に安定しているのかは、ここに書いたものだけで分かる人などいないだろう。カレーと小麦粉の配合具合、その色、そしてカツのことも書かなければならない。

しかし、ここにテクスト狂であるあたしが悶え苦しむ原因があるのだ。あたしは何でも言葉(テクスト)で表してやると思ってはいる。しかし、それは気のせいなのである(笑)。とてもじゃないが何でもテクストで書けるわけはないのだ。それは「骰子一徹」(ステファヌ・マラルメ)から続く限界だと思っている。

今日も腹八分目のランチ

あーこのうまさ(まずさ)をどう書けば読んでいるみんなを満足させることができるのだろう、と考えるが、あたしは直ぐに諦めるのである。しかし、諦めたと思えば、またどう書くか考えている。まったくどうしようもないのだよ、テクスト狂という奴は。

だから、まあうまいくもまずくもない「カツカレー」も、そんなことを繰り返しながら食べている。あたしなりの方法でである。

ご飯を少しだけ、それと一緒に「カレー」も食べる。そして「カツ」も一緒に「カレー」と食べる。「カツカレー」は何時ものように三位一体(三色スミレ)である。こうして食べる「カツカレー」は、あたしのランチの全てが詰まっているかのようだが、今日も腹八分目のランチなのだ。[浅草グルメ]

カツカレー

カツカレー

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F