ソース焼きそばソース焼きそば


ビールが呑みたかったあたし

午前4時起床。浅草は雨。上野に行っていて、お昼に何を食べようか、と家人と一緒に悩んでいたのだが、「中華 珍満」に寄ってみた。この店は何時もは人が並んでいると云うのに、この日は店前には誰もいなかった。外から見える店内にも若干の空きがある。まあ、非常事態宣言中だ、当たり前のことか、と思って店に入る。

一番奥の席に通されたあたし達は早速オーダーした。あたしは「ソース焼きそば」だ。ビールを呑む時、なぜかこの「ソース焼きそば」を酒肴に選ぶようになってしまっている。決して糖尿病には良くない(と云うよりも悪い)。そう今日もビールをオーダーするつもりだったのである。

それから「餃子」だ。ここの「餃子」の皮は何時か柔らかい、皮に存在感を求めてしまうとダメかもしらないがそこうまいのだ(笑)。家人は「チャーハン」を選んだ。この見るからに身体に悪そうなものこそ今日のランチなのである、と堂々と言うような事ではないが、勿論、ビールは呑みたいにも係わらす無いのだ。

自分の好きな飲食店で、昼間から一杯やることの素晴らしさを、そしてその開放することの大事さを、知らないわけはないだろう

呑みたいのに出せない、呑む人がいるのに出せない、何と云うジレンマだろう。店にとっては致命傷にもなりかねない。自分の好きな飲食店で、昼間から一杯やることの素晴らしさを、そしてその開放することの大事さを知らないのだろうか。勿論、このコロナ禍の中だ、大声をだしてしゃべろうなんて奴はいないのだ。

そう思っていたら、歳の頃はあたしと同じぐらいの夫婦がやって来て、ビールが無いと知ると帰って行ってしまった。しかし、待てよ同輩よ、ここはビールが無くてもうまいのだ、と出てきた「ソース焼きそば」を一本すすりながら、味の決め手は味の素のこの小宇宙を味わう。

うまいなぁ、と独り言ちる。仮に一食何千円、何万円もする豪華な料理でも、今はこの「ソース焼きそば」にかなうのもはない。あーこれに「スーパードライ」という日本で一番まずいビールがあれば、あたしは最強なのに、と思う。そんな非常事態宣言もあと2日で終わる。また今回のような非常事態宣言にならないように、と祈るばかりだ。

大根の漬物

餃子

チャーハン

中華 珍満
東京都台東区上野三丁目28-10