ゴジラと酒井和歌子さん
午前3時20分起床。浅草は晴れ。あたしが初めて「ゴジラ」を映画館で見たのは、1966年に公開された「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」である。まだ8歳だったあたしが見たそれは強烈だった。当時のゴジラは特別怖いとかの感情移入は出来ない表情をしていたが、兎に角スクリーンの中を巨大な怪獣が暴れるのである。
ついでに書けば、当時同時上演されていたのは「若大将シリーズ」で、加山雄三さん、酒井和歌子さん、田中邦衛さん達が出ていたが、あたしは酒井和歌子さんの女性としての存在感に目覚めたである(笑)。「女優=酒井和歌子」と、この頃のあたしにはインプットされたのだし、それは暫くの間続いたのだ(笑)。
ゴジラvsコング
まあ、それから「ゴジラ」はあたしの中では特別な存在としてあった。あたしのフェバリットアイテムであるスタジャンは「ゴジラ」と「ウルトラマン」が刺繍されているものだ。購入後21年経ってもまだまだ着続けている。ということで、今回は「TOHOシネマズ 錦糸町楽天地」まで「ゴジラVSコング」の闘いをい見てきたのである。
御存知の通り、あたしは「ゴジラ」好きである。「ゴジラ」と名前が付けば全て良いのか、と云われそうだが、そうは行かないのである(笑)。本作の「ゴジラ」は好きか、と云えば「好きかもしれない」と曖昧に答えよう。なにせこの映画の主役は「コング」なのだ。「コング」が「ゴジラ」という枠の中で闘うのである。
この映画は「ゴジラ」と「コング」のエンドレス・バトルだと云ってよい。ある意味それが功を制しているなと思うが、ただ闘っているだけ、という批判も受けよう。ただ「ゴジラ」と「コング」は闘うことが好きなのである。その為の怪獣映画なのだ。実際にはは存在しないものが、香港の街を壊して闘う姿。これをどう描くかなのだ。
でもその後は何処にもない。ストーリーは1回見ただけでは殆ど理解できていない、というか、あってもなくとも良いものだろう。だから「神話のアルゴリズム」でこの映画を語ることもできない。「メカゴジラ」も出てきたが、「芹沢レン(小栗旬)」が操縦するそれも、要は勝手に闘うという摩訶不思議な展開だった。
「芹沢レン」などいてもいなくともよいのだ、と云っている。自己否定している映画を評価など出来ない。そうそう、入場前に「ポップコーン」を買ったのだが、今回は5分の1しか食べられなかった。なぜかって、映画館がもの凄く寒かったからだよ(笑)。映画が終わって、あたしらは夕刻の錦糸町に暖をとりに出掛けたのだよ(笑)。
TOHOシネマズ 錦糸町楽天地
東京都墨田区江東橋4丁目27-14 楽天地ビル