ニュー王将
午前3時10分起床。浅草はくもり。この日は久しぶりに「ニュー王将」にでかけたのだ。五丁目の暗い住宅街にポツンと光る灯りを確認すると、おーやっているな、と安心する。「ニュー王将」はよくこのサイトでも浅草最強の「かつ丼」と「メンチカツ」を出してくれる店だと書いている名店だ。
「ニュー王将」は「街的」な店である。今は夜しかやってないが、昼に初めてたべた「かつ丼」が、あたしの持っていた全ての価値観を変えてしまったのだ。ただ扉の前では子供が3人程遊んでいた。ん、と少し心配になる。子供が遊んでいる、あー若しかしたら今日は誰かの貸し切りかも知れないなと思う。
扉越しに大勢の人達の声が聞こえてきた。扉をあけて今日はダメだなと分かったが、おじさんとおばさんにだけは挨拶しておこうと思い、「今日はダメですね」、と声を掛けた。そして2020年4月以来の来店だった(はずの))店に、「又来ます」と云って、暗い五丁目の住宅街を灯りの見える千束通りに向かって歩いていったのだ。
ソンポーン
さて何処に行こうかと思った。そう云えば息子の会社の先輩がおいしいと云っていたタイ料理があったことを想い出す。家人にそのことを話すと家人も乗り気だ。それじゃと五丁目の明るい通り(千束通り)を目指した。場所は餃子のおいしい「末っ子」の近くである。「田舎風タイレストラン ソンポーン」と云う。
あたしたちは扉を開けた。あーここは昔はなんていう店だったかは忘れたが、テーブル席と座敷の席がある。テーブルは生憎と一杯だったので座敷に座った。直ぐにあたしはビールをもらう。勿論タイビールではなくアサヒスーパードライだ。それからメニューをみる。
田舎風タイレストランを名乗るので、何があるのか楽しみだった。一番のうりは「プーパッポンカリー」のようで、それにはあたしたちは我が意を得たり、直ぐにこれを頼む。それから「ポピアソッド(生春巻き)と「グラドゥームヤーン(豚スペアリブのあぶり焼き)」、そして「カオクラパオカイダオ(豚、鶏肉ご飯目玉焼き添え)をもらう。
辛くないのである
そして食べてみた。そしたらみんな意に反して辛くないのである(笑)。これには拍子抜けすると友にあたしゃ喜んだが、あとで大後悔(血糖値と見てだ)することになるのだわ(笑)。しかし、この店はあたりなのだ。なによりもウチの家人が大絶賛している。料理をきちんと作っている。
そして料理の量が多いのだ。本来ならもっと頼めるかと思っていたが、この量でお終いである。更には浅草最強の「クロープクルア」と比べると兎に角辛くはない点を挙げよう。タイ調理と云えば辛いに決まっているのだが、ベトナム系の料理のような味さえしてくるから不思議なのだ。
あたしは家人の「豚、鶏肉ご飯目玉焼き添え」を食べてみたのだが、これは「ガパオライス」だろ思って食べたら大間違いの味なのである。辛くないのだよ(笑)。辛いと思って食べる料理が辛くなく甘い味付けの料理なのだ。いやこれは「キアムス」を目の当たりにした、とあたしゃ一人で喜んだのである。[浅草グルメ]
田舎風タイレストラン ソンポーン
東京都台東区浅草五丁目30-11