一月早い正月か
午前4時10分起床。浅草は雨。写真は大阪の「ねぇさん」が贈ってくれた「四十萬谷本舗」の「大根寿し」と「かぶら寿し」なのだが、なんと今年は先月の終わりに届いていたのだ。なぜか一月間違ってしまった、と本人から連絡があったが、なに、おいしいいただきものは何時でも歓迎なのである。
この「いただきもの」も、変わらず毎年送ってくれる人達には頭が下がるのだ。あたしはただこれらの「いただきもの」を食べてブログに書いているだけなのだが(笑)、その記録たるや相当な量になってしまった。勿論この「大根寿し」と「かぶら寿し」の記録も又然りなのである。
脳梗塞の記憶
この記録を読み返してみる。常にあたしが気にしているのは2008年の作品だが、何しろこの年に、であたしは脳梗塞で倒れたのである。脳味噌が半分やられていたのだ。それでもブログを書いていたのだが、その頃の記述を読むと、なぜか思わず吹き出すのだ。まるきし文章になっていないじゃないか(笑)。特に「結」はなんなんだと。
毎年この時期になると届くものに、石川県金沢市のかぶら寿しと大根寿しがある。大阪のねぇさんのお届け物である。昨日、通院で家を空けている間に届いていたので、夜に再度届けて貰う。酒を飲めないあたしだが、うまいものに変わりはない。早速かぶら寿しを食らえば、腹の底から、「うまいな~」。(「かぶら寿し。(四十萬谷本舗:金沢市)」)
こうして残る記録というのは、まるで年輪の様にあたしを取り囲んでいる。2008年のあたしも今のあたしも同じなのに全然違う。それは年の数とあたしを取り巻く環境なのだろう。あたしは一番外側にいるのではなく、常に中心にいると思っている。しかしそう思っているのは自分だけで、あたしは常に一番外側で今日も誰かとすれ違っているのかもしれない。
大根寿しとかぶら寿し
さて、「大根寿し」と「かぶら寿し」である。正直、これを正月まで大切に持たせようかとも考えた。冷凍しようと思ったのである。しかし、この醗酵の国の大傑作を、果たして冷凍していいものなのかと迷ったのだ。たぶん味は落ちるのは確実だ。それよりもこの生き物のようは食べ物を凍らせていいはずがない。
これは賞味期限内に食べるのが一番だと。そして食べたのだ。いやmうまいのである。「かぶら寿し」は、寒鰤をかぶらに挟み、麹がその周りを覆う。食べれば味は複雑極まり無い。あーこれこそ醗酵の持つ秘密だ、と思った。近頃単純な味ばかりを食べているあたしの舌が唸る。
「だいこん寿し」は、大根の上に鰊がのっていて、それをまた白い麹が覆っている。良い具合に出来上がった大根を一噛みすると、あー大根がこの植えなくうまいのだ。そして鰊がまたうまい。今年も「大根寿し」と「かぶら寿し」を楽しむことができた。そして見事な贈り物に深く感謝をしたのだ。
四十萬谷本舗
石川県金沢市弥生1丁目17-28