メンマラーメンメンマラーメン


ラーメン にでもするか

午前5時起床。浅草はくもり。これを「メンマラーメン」と名付けた人は天才かもしれない(笑)。そう「墨田区役所 食堂」でのことだった。何を食べようか、と悩むふりは何時ものことなのだが、どうも蕎麦には心惹かれていない自分が分かるのだ。されば「カレー」かと思うのだが、「カレー」は先日食べたばかりである。

そこで今日は思い切って「ラーメン」にしようか、と思い「今日のラーメン」を見たのだ。そしたら「メンマラーメン」と名指しされたこれがあったのだよ。これが「メンマラーメン」か?と思った。全然「メンマラーメン」していないじゃないか、ましてや「メンマ」の横には野菜炒めがある。これを「メンマラーメン」と呼ばせるとは、力技も良いとことである(笑)。

元祖恵比寿ラーメンのシナチクラーメン

あたしにとっての「メンマラーメン」とは、15年も前に食べた、千束一丁目にあった「元祖恵比寿ラーメン」の「シナチクラーメン」を指し示す。(あたしは)、この「シナチクラーメン」が大好きだった。ここでは普通の「ラーメン」さえ「メンマ」が大量に入っているのに、「シナチクラーメン」と自らが云う「メンマラーメン」は、全面見るからの「メンマ」だったのだ。

ここの「ラーメン」は「シナチク」が命だ。この量は文句の云いようが無かった。その上、これがやわらかくてとてもうまい。そして「メンマ」でさえも、「ラーメン」が有している抜群の香りがしたのだ。「元祖恵比寿ラーメン」は今はもう無い。しかし、心の片隅に今でも生き残っている。

食べているものと違うものを思うのだ

その「元祖恵比寿ラーメン」と比べると、「シナチク」の量は圧倒的に少ないこの「メンマラーメン」は、食べると懐かしい味がしたのだ。それは「シナチク」の脇にある野菜炒めの味がだ。しかし「メンマラーメン」は。原則醤油ラーメンでなくてはならないだろう。これは確かに醤油味なのだが、浅草にあった「ちゃんぽん」の味がしたのだよ(笑)。

そう「餃子・湯麺 偕来」の味だ。そして箸休めに「シナチク」を食べる。この厚さを感じることのないシナチクは香りもない。そして麺を食べようとするが、これは泣く泣くホンの一啜りで終えたのだよ。まあ、この「メンマラーメン」を食べたことで、こうして「元祖恵比寿ラーメン」を思い出せる。

それは味がどうだとか、見た目がどうだかという問題は何処かへ行ってしまうのだ。まさにここに「メンマラーメン」があると云う事実。しかし、その名指しが指し示すのもはここにはない。食べているものと違うものを思う、というめちゃくちゃさ。それは決して手には入らないことは分かっている。だけど、あたしの心の中では、到底諦めきれないこのなのだよ。[浅草グルメ]

メンマラーメン

「元祖恵比寿ラーメン」の「シナチクラーメン」

墨田区役所 食堂
東京都墨田区吾妻橋1丁目23-20 墨田区役所1F