イカ天そば
午前6時30分起床。浅草はくもり。大きな「イカ天」が入った「イカ天そば」である。イカの天ぷらと云えば「ゲソ天」が直ぐに思い浮かぶ「ゲソ天」狂のあたしだが、これは「ゲソ天」ではない正真正銘の「イカ天」である。この蕎麦を手繰ったのは銀座線浅草駅前にある「文殊浅草店」だった。
あたしは久しぶりの「文殊浅草店」に「イカ天そば」を頼んでみた。意外だと思うかも知れない。「文殊浅草店」と云えば(あたしにとっての日本一うまい)「春菊天そば」がある。しかし、この日は何故か「イカ天」だったのだ。しかしこのたまに食べる「イカ天そば」だが、なぜか「イカ天」が何時もより大きくなっている。
大きなイカ天
丼の端から端までは優にあり、その上余りあるという具合なのだ。最近、値上げしているので、その代償なのかもしれないなぁ、と思いながらこのイカ天そばをみる。「イカ天」と云えば、あたしらの世代は「三宅裕司のいかすバンド天国」を思い出す(笑)。まあ、そんな番組名にもなったな、等とどうでもいいことを思い出すのだ。
大きい「イカ天」を見るだけでも嬉しいあたしは、わくわくしながら箸を持った。目の前にやって来た「イカ天そば」の見事なこと。汁の赤い透明さが食欲をそそる。そして黄金色の「イカ天」と、ちらべられたねぎが、こいつはうまいぞ、と云っている。あたしは「イカ天」を徐ろに箸で持とうとした。
けっして綺麗な処ではないが、凄い処なのである
そしたら普段は衣が剥がれるはずの「イカ天」が衣ごとつかまえられたのだ。そして囓る。おー柔らかいのである。「こんなに柔らかかったのか、とその柔らかさはちょっと意外だった。白い歯形は切断面に残った。この汁を胎んだ「イカ天」はうまい。口の中ではそば汁とイカ天のハイブリッドが踊っている。
そして蕎麦を手繰る。あーこんなにうまいそばがあることに感謝した。細い蕎麦が熱い汁の中でも確り自己主張していた。この熱に負けない蕎麦を「ゆで太郎」も見習え!と云いたい(笑)。何故か時々無性に食べたくなるこの「イカ天そば」。「文殊浅草店」はけっして綺麗な処ではないが、凄い処なのである。[浅草でランチ][浅草グルメマップ]
文殊浅草店
東京都台東区浅草一丁目1-12 浅草地下街