てんだまてんだま


いい加減なあたし

午前5時30分起床。浅草は晴れ。先日、家人の妹が所用を持って浅草に来た際、「懐かしいでしょう」、と云って差し出したのが「仙田屋菓子舗」の「てんだま」だった。あたしは「てんだまって知っている」、という義妹の言葉に、いい加減に、「知っているよ」、と答えたのだが、「てんだま」という言葉には覚えがなかったのである(笑)。

「てんだま」と云うのは、きっと「天玉そば」のことだろう、と思った位だ。そしたら「甘くておいしいんだよね、買ってきたから後で食べて」ときた。そして直方体の箱をくれたのだ。な、なんなんだ、甘くておいしいだと。ますます訳がわからないあたしは、「ああ、ありがとう」といい加減な返事で場所をしのいだのだった。

てんだま

義妹が帰り、早速その「てんだま」を見てみようと思い、「仙臺屋のてんだま 黒糖甘味」と書かれたレトロな箱を開けてみる。そしたらチョコレートかと思うような「てんだま」が、ずらりと10個並んでいたのだ。あたしは「舟和」の「あんこ玉」よりやや大きめのそれを見て、うわーやりやがったな、と思ってしまったのだよ(笑)。

これを食べるにしても、あたしは糖尿病なのだ。この黒玉が大砲の玉の様にあたしの人生を終わりにしてしまうかもしれない(笑)。そんな威力に満ちた10個だった。その内1個を取り出して皿の上に置いたのである。包み紙を外してみる。そしたら「てんだま」はプリッとした表面を見せたのだ。

間違いなく甘い、甘い、甘いのだよ

あー悔しい、折角の郡山の隠れた名菓「てんだま」だとうのに、あたしは食べられないのだ。しばらく考えていたが、ようやく気持ちは固まった。少しだけならなんとかなる、と勝手に決めたのだ(笑)。それで「てんだま」を半分にした。「あんこ」の上(表面)のプリッとした正体が分かる(寒天だ)。

そして黒砂糖で味付けされた(たぶん)「てんだま」は違う表情を見せる。どこをとっても甘いのよ、と云っているではないか。あたしはホンの少しだけ囓ってみた。あーくそ甘いのだ(笑)。間違いなく甘い、甘い、甘いのだよ。あはは、と笑う位にあまいのだよ。目がつぶれる位に甘いのだ。

てんだま

てんだま

てんだま

仙田屋菓子舗
福島県郡山市安積2丁目22