ごちゃごちゃと焼肉を食べるごちゃごちゃと焼肉を食べる


大福園

午前4時30分起床。浅草は晴れ。家人の妹が来ていた日、夜は「大福園」でご飯を食べたのだ。どこで夕飯を食べるか、と考えただけで頭が混乱しそうになる浅草なのだが、「肉が食べたいそうよ」という家人の一言で場所が決定したのだ。そう「大福園」である。だだし、あたしにはもう一つの選択肢もあった。

大成苑」である。でも、ここは一番安心できる「大福園」にしようと決定したのである。そこで当日のお昼に電話をして席を確保したのだ。いや、初めてなのだよ、予約したのは(笑)。ウチだけで食べに行くのなら、若し一杯で入れないとしても、諦めて次の場所となるのだが、事お客さんはそうも行くまいと思ったのだった。

ごちゃごちゃとした雰囲気

夕方6時30分、「大福園」の扉を開けると既に一階は満杯だった。ただ4人掛けのテーブル1箇所だけを除いてね。あたしたちは、一番奥のその大切な場所に通された。すでに店内は出来上がっている。煙が目に染みる、大きな声が聞こえる。そのごちゃごちゃした雰囲気は「米久の晩餐」の小型版である。

それはごちゃごちゃとした夕餉の食卓の始まりだった。ぎつしり並べた皿の前を。この世でいちばん居心地のいい自分の巣にして正直まっとうな食欲とおしやべりとに歓楽をつくすあたし達。まるで魂の銭湯のように、自分の心を平気でまる裸にするあたし達。隅々の暗さまですつかりさらけ出して呑む。

群衆の一部となって呑む

正に群衆の一部になって食べ、そして呑むのである。個人の名前など関係ないのだ。しかし、あたしは何故か最初の20分程はタブレットで作業に勤しむ(笑)。その間にも客人たちはひたすらに食べる呑む。そして、もっと食べろ、もっと呑め、というせわしないあたしの声に皿もコップも進むのだ。

あーこの感じは久しぶりだなと思う。コロナウィルスが街に広まっての2年間、こうして遠方から来た客人と一緒の食卓を囲んだことなど数える程しかなかった。ましてや夕餉の席を一緒にするなど。今はオミクロン株が猛威を振るっているが、早く(堂々と)こうして飲み食いしたいものであるな。[浅草グルメ]

カルビ

ハラミとミノ

テグタンスープ

大福園
東京都台東区浅草二丁目13-6