桜餅ときんつば桜餅ときんつば


徳太樓の桜餅ときんつば

午前3時10分起床。浅草は弱い雨。「徳太樓」に行って桜餅ときんつばを買ってきた。別にあたしが食べるわけでもないのに(ホンの少しだけもらうだけだ)あ、あしはこの形が好きなのだ。

和菓子の造形にはいつも惹かれてしまう。

「桜餅」は先日「うさぎや」のを購入したが、それは、「うさぎや」の「どら焼き」の餡がベースになっている。餡は云わずもがな、全てが柔らかく、桜色の皮も、包んでいる桜の木の葉も柔らかい。

この「徳太樓」の「桜餅」は、店の代名詞である「きんつば」がベースの「桜餅」だ、と云えば分かるだろうか。

それは、「うさぎや」とは明らかに違っていてやや硬い。香りもしっかり付いていて、桜色した皮とそれを包む木の葉もまた確りとしている。

「どら焼き」の「うさぎや」と「きんつば」の「徳太樓」。この二つの傑作が生んだ「桜餅」も、夫々違う顔をした傑作なのだ。

きんつば きんつば
徳太樓といえばきんつばなのだ
薄い白の皮の下の黒の固まり
これがうまいのである

桜餅桜餅
きんつばから生まれた傑作
今だけのものだ

桜餅桜餅

徳太樓
東京都台東区浅草三丁目36-2