馬刺し5種馬刺し5種


ハイボール無双 的場屋

午前5時起床。浅草は晴れ。この日は(たぶん)最後の花見だった。あたしらは普段では絶対に見つからないような店の前にいた。「ハイボール無双 的場屋」である。標題に「さくら{馬肉)をくう」と記したが、正直に云えば、最初は「餃子」が目当てで店に入ったのだ。

それぐらいうまそうに「餃子」が並んでいた。しかし、「餃子」は頼んだが、店内には更にあたしの目を惹くものがあった。

それが「さくら(馬肉)」だった。

「馬肉」が「さくら」と呼ばれるようになったのは、「馬肉」には鉄分が多く含まれているため、空気に触れると赤くなり、霜降りの部分と交わって鮮やかな桜色なるか、らと云われてるが、正にその「霜降りの馬刺し」があった。それも熊本(山鹿)の「馬刺し」を模した(シュミラーク)ものだった。

しかし、シュミラークルでいいのである。ここは山鹿ではない、上野だ。更には「レバ刺し」もあった。勿論「馬のレバ刺し」である。その「レバ刺し」が最初に出てきた。その姿を見て、そして食べて、あたしは何故が饒舌になった。そう熊本の地を思い出していたのだ。

いつもお世話になっている「火の国ゆるり庵」の「馬刺し」とよく似た「馬刺し」だ。玉ねぎが敷いてあるところなど、山鹿で食べているような気持ちになれる。夫々の部位など分かる訳もないが、味はちゃんと「馬刺し」の味がする。ちょっとだけ我が儘を云えば、「にんにく」はスライスにしてもらいたかった(笑)。

さらには「ごまさば」と「ごぼ揚げ」を頼んだ。

「餃子」はもうどうでもよくなっている、というより「餃子」が余計なものに思えた。「串揚げ」もまた余計なものになった。ここはこうやって、九州(を思い出させる)食べ物だけを食べて幸せを感じるだけで十分にうまい。まあ、餃子もそれなりはうまかったけれども(笑)。

レバ刺し

餃子

ごまさば

ごぼあげ

串揚げ

ハイボール無双_的場屋

ハイボール無双 的場屋
東京都台東区上野4丁目4-12