元祖ロースカツサンド元祖ロースカツサンド


元祖ロースカツサンドと元祖フライドチキンバスケット

午前4時20分起床。浅草は晴れ。散歩の途中に、家人と「銀座ブラジル 浅草支店」に寄ったのは土曜日の事だ。朝早くとは云え、既に9時を越えている。しかし、新仲見世通りの朝はまだ始まったばかりだ。荷物を運ぶトラックや台車が道を行き交う。

あたしらは2階に上ると扉をあけた。「おはようございます」と声がする。まだ始まったばかりで、人の少ない店内の一番窓際に席をとり、そして「元祖ロースカツサンド」と「元祖フライドチキンバスケット」、それとコーヒーはブレンドとアメリカンをお願いする。

まずはコーヒーがくる。ここのブレンドは酸味はあるがさほど気にならない。あたしの好みの味だ。

暫くたって「元祖ロースカツサンド」と「元祖フライドチキンバスケット」が届く。朝からヘビーなものを食うな、と思われるかもしれないが、まさにその通りで、この2つ程、朝に似合わないものはないだろう。しかし、この2つほど朝から食べたくなるものもない。

揚げ物は1日の始まりに食べるとその日全体の食生活が壊れるのだ。その事を知っていて、揚げ物主体の茶色に染まった、「元祖カツサンド」と「元祖フライドチキンバスケット」に、食欲を満たそうとする。無論、糖質はオーバーするだろうが、そんなのは百も承知の朝飯だ。あたしは各々半分を貰った。

まず「元祖ロースカツサンド」を食べる。この「元祖ロースカツサンド」の肝は「ソーズ」なのである。厚くも薄くもないカツを2重に載せ、その周りをキャベツの千切りが取り囲み「ソース」がたっぷりと塗ってある。そして、その回りにパンがある。

「元祖ロースカツサンド」を食べようとすると、必ず「ソース」の洗礼を受けるのだ。脇からグニャッと出てくるあいつだ。

そして「元祖フライドチキンバスケット」は、「レモンをかけて塩でお召し上がりください」、と店のお姉さん(あたしよりずっと歳上だ)が云う通り、ずっぱいレモンと玉葱とニンジンの「ピクルス」が脂っこいラードで揚げた「チキンカツ」によくあう。

それにポテトフライの厚みのある姿がいい。それらに囲まれた熱々の「チキンカツ」を食べる。あーうまい! 食べる瞬間は全てを忘れている。しかし、幾らうまいとは云え、(一日中)ゲップをすると、脂が腹のなかから声をかけるのだ。「だいじょうぶ?」と。[浅草グルメ]

元祖フライドチキンバスケット

ブレンド

ブラジル店内

銀座ブラジル 浅草支店
東京都台東区浅草1丁目28-2