冷しみそれ餅そば冷しみそれ餅そば


きそば柏谷へ

午前4時30分起床。浅草は晴れ。この日は久しぶりに北千住にいて、「きそば 柏屋」へランチに出かける。明治37年創業のこの店は、今から106年前の創業だ。客で一杯か、と思ったが、何故か1階のテーブルが1つ空いていた。あたしらはそこに座るとメニューに目を通す。

この店の特徴なのだが、メニューは篦棒だ。思いも寄らないものがある。まあ、(言葉が悪いが)変態的と云ってもいい(笑)。「地獄そば」はその代表だろうが、今回見つけたものが二つあった。

二つの変態的メニュー

その一つが「冷しみぞれ餅そば」だった。このメニューのなにが変か。そう、冷し蕎麦なのに餅が入っていることだ。その餅は揚げてある(だぶん)。勿論、熱い物なのだろう。んー、とあたしは考えてしまう。これはもしかすると冷たい餅じゃないか、と(笑)。

もう一つは「炙り焼豚そば(三杯酢仕立て)」である。見ただけでわかるが、その「焼豚」も暖かいのだろうか、と疑問がわいたのだ。それでこの二つを頼んでみた。この二つは「ハイブリッド」なのだが、ここの蕎麦は単純な味の「ハイブリッド」ではない。温度なのである。冷たいと熱い。この2つのハイブリッドの先に味がある。なんだか分からないじゃないか。

「冷しみぞれ餅そば」を家人用に、そして「炙り焼豚そば(三杯酢仕立て)」をあたしの為に頼む。この二つの蕎麦が目の前に現れたとき、大事なことを思い出した。あーそうだよ、ここの蕎麦は量が多いのだ(笑)。

炙り焼豚そば(三杯酢仕立て)

「炙り焼豚そば」を食べる。一生懸命食べる。ただそれだけで腹が膨れてくる。冷たい蕎麦に、水菜、大根おろし、蒲鉾、刻み海苔と暖かくはないが冷たくもない「焼豚」が入っている。残念ながら「焼豚」は熱くはなかったが、厚い焼肉が6枚。いやいや「焼豚」入りの蕎麦だけでも十分変態だ。

「三杯酢仕立て」と書いてある通り、ちょっと酸っぱい汁がなかなかうまいが、そろそろ腹が限界に近くなってきた。「焼豚」を4枚を食べ、残りは丼ごと家人へあげた。やっぱりこれを全部食べることは出来なかったが、家人から。「冷しみぞれ餅そば」を少し貰って食べる。あーこの滑らかな汁、妙になつかしかった。[お蕎麦deランチ]

炙り焼豚そば(三杯酢仕立て)

炙り焼豚そば(三杯酢仕立て)

柏屋
東京都足立区千住2丁目32