うにご飯うにご飯


重茂の焼きうにでつくるうにご飯

午前3時50分起床。浅草はくもり。「向井田さん」から「重茂の焼うに」が届いた。「向井田さん」は年に2度、「重茂の焼うに」を送ってくれるが、重茂は岩手県宮古市にある。だから2011年3月11日の東日本大震災の際には、重茂はなくなってしまったのか、と思ったのだ。でもだ、漁協を中心に復活した場所である。

そんな贈与(共同体)の町からやってきた本物の贈与を、ウチでは家人が「うにごはん」にしてくれるのだ。家人渾身の贅沢は「重茂の焼うに」にでつくる「うにご飯」なのである。なにせ、二合の米に対して「重茂の焼うに」を2個も使うのだ。この1個の量が凄まじい。

こう書くと、多くの人は、なんて贅沢なんだ、と云うに違いないのだが、でも未だ分からない人の為に、貨幣経済的に書くと、この「重茂の焼うに」は1個三千円超の値段が付いている。つまりウチの家人は、一度に約七千円分の「重茂の焼うに」を炊飯器に投入するのだ。それは必要性よりもむしろ道楽を楽しむ為のようなものである。

蕩尽

どう考えても、この「うにごはん」の価値は、1膳あたり1500円を超えている。それを「蕩尽」というが(笑)、家人はそれを知らずにやっているのである。この家人渾身の贅沢を見ていると、あたしは頭がクラクラとするのだが、でもだ、この「うにごんはん」を見てくれ!ご飯の中に「うに」がある、というよりも、黄色い「うに」にまみれてご飯がある。

一口食べると、口の中で「うに」が爆発する。あたしはこの「うにごはん」を何時もはおかわりをして2膳食べるのだが、今回は1膳で終わってしまった。なぜなら、ウチの息子がしっかりと食べたからだ。何時もは家人と二人で食べていたこの「うにごはん」を、コロナのせいで3人で食べられたのだ。まあ、これもコロナのなせる技か、と複雑な気持ちになったのだ。

うに1個でこの量だ

重茂の焼うに

重茂漁業協同組合
岩手県宮古市重茂第1地割37-1