豚つけそば(大盛り)豚つけそば(大盛り)


豚つけそば(大盛り)

午前3時50分起床。浅草は晴れ。ちょっと前迄は鶯谷に自転車で出掛けたものだ。目的は「かくや鶯谷店」であった。今はなき鶯谷の「かくや」で、初めて食べたものがこの「豚つけそば」だった。その時思ったのは、これは、若しかしたら、とんでもないものをひいたな、ということである。勿論良い意味でだ。

一口手繰って思ったのは、このつけ汁の味はなんなのだろう、ということだ。何処かで、かつて食べたことのある味なのだが、それがなんなのかが思い出せない。しかもそれが蕎麦屋での記憶ではなく、ラーメン屋での記憶なのだ。こんな不思議な味のするつけ蕎麦の汁をわざわざつくる訳もないのにだ。

このつけ汁の中に入っている、小さく切られ着られたタマネギとニラにたぶんあの味の秘密が隠されているのだろう、と曖昧に思う。豚肉の盛りも良いし、その上にまた載っている貝割れ大根と大根のもりもよい。これはまるで「大根蕎麦」だな、と思った記憶が蘇ってきた。

パンセ・ソバーシュ=三色スミレ

今日は「本陣」で「豚つけそば」を食べた。しかし、豚肉も大根の量も減ってしまった(と思う)。昔はもっと豚肉があったのに、と云っても始まらない。この冷麺のような蕎麦を食べるのだ。この蕎麦は三層構造(もっと格好良く云えば、三色スミレ=パンセ・ソバージュ)だ。

蕎麦、豚肉、そして大根である。この三つのどれもが無くてはならないものである。そして「つけ汁」だ。この「つけ汁」はうまい、但し「甘いけれど…」なのである。タマネギとニラのコラボレーションも以前の通りなのだ。でも、あの不思議な味がだんだん薄くなってきている。

たぶん配合は変わらないのに初めて食べた時に感じたラーメン屋の記憶が薄くなってしまっているのである。なぜかはあたしにはわかりようもないのだ。この「パンセ・ソバーシュ=三色スミレ」のような、ちょっと不思議な蕎麦の、あの味の不思議な味を思い出せないでいるあたしが悪いのだろうけれど。[浅草グルメ] [お蕎麦deランチ]

豚つけそば(大盛り)

つけ汁

石臼挽き生蕎麦 本陣
東京都台東区浅草二丁目22-10