越の海藻挽き生そば越の海藻挽き生そば


越の海藻挽き生そば

午前3時起床。浅草はくもり。「うどん☆人二合さん」からの贈与は、「越後長岡小嶋屋」の「越の海藻挽き生そば」である。所謂「へぎそば」だ。「へぎそば」は新潟県長岡市の「パトリ」的食べ物であって、「つなぎ」に海草を使っているために緑色が強い。そしてその「つなぎ」のせいで、つるつるとした食感が楽しめる。

そしていくらでも胃袋に入ってしまう、という怖さも持ち合わせている(笑)。丁度ウチでは夕餉の仕度をしようとしていた時間だった。ピンポンとクロネコヤマトが呼んでいる。何時も「玄関前においておいてください」と云われ続けているクロネコさんが運んで来たのだ。

荷をとくなりこの「生そば」を早速食うことに決める。もう何年も食べている、とは云え、半年に一度の外からやってくる客人のような蕎麦だ。あたしにとっての「まれびと」である。そしてこれを作って食べることを記録することは、あたしの「存在することの習慣」(フラナリー・オコナー)なのである。

わさびと水なす

この日は息子も居たので、なんとか4人前は食べられるだろう、と茹で時間2分の「へぎそば」を茹でる。水で冷して、カゴにいれた。しかし、今日は家人があまり作りたくないようで(笑)、白いプラスチック製のカゴに、あたしらの食べやすさなど考えず、4人前を入れて出したのだ。

勿論、小分けなどしない。いや、やるものだ、と思った(笑)。そこから、汁につけて手繰ってみた。いや、何時ものうまい蕎麦である。付いてきた「わさび」をおろした。あたしは「わさび」をつけて初めて「越の海藻挽き生そば」を食べた。あーうまいじゃないか。

この日は「水なす」が添えてある(「水なす」と「越の海藻挽き生そば」だけの夕餉になりそうだったので、あたしはこの後「チーズ」を食べたのだが)、何年ももらっているこの蕎麦は「天かす」、「海苔」と云った所謂トッピングがうまい。いや、うまい食べ方をまた一つ知ったのだわ。

生わさび

もり+水なす