漆塗りたて触らないで下さい漆塗りたて触らないで下さい


二天門

午前4時50分起床。浅草は雨。何時まで降っているんだこの雨はと思うが、「二天門」を通ったら、何時の間にか「工事中」ではなくなっていた。「二天門」は長い間工事をしていて門を通ることができなかったのだ。雨の日ということもあり、門の間に見える「浅草寺」がとても美しく見える。

「二天門」は浅草寺境内にあった東照宮の随神門として建築された門だ。なんと第二次大戦中の空襲で大半が焼失してしまっった浅草寺で、生き残っていた貴重な建築物で、勿論、国の重要文化財になっている。その漆を塗り直したのだろう。「漆塗りたて触らないで下さい」の立て看板がたっている。

漆塗りたて触らないで下さい

あたしはこの門を見たとき、綺麗になったと思ったのだが、「漆塗りたて触らないで下さい」の看板は、その存在そのものが、全ての物を凌駕してしまっていると思った。こういう現象をなんと云ったろうか、と考えるが分からない(笑)。普通では無いものが目立つななら分かる。

例えば、この看板が門よりでかいとか、入口全体を塞いでいるとかだ(笑)。だが、この看板は「奇抜」でも「突飛」でもないのだ。でも「漆塗りたて触らないで下さい」に文字が心に残る。そうか、と思った。この「漆塗りたて触らないで下さい」が普通ではないのだろう。

「漆塗りたて触らないで下さい」、この看板の通り「漆塗りたて」なら人を通さないのが普通なのだわ(笑)。それを人を通しておいて「漆塗りたて触らないで下さい」なのだ。(たぶん)この「漆塗りたて」は理由になっていない。でも(だぶん)触らないかも、となぜか普通のジジイであるあたしは思ったのだ。

二天門

二天門
東京都台東区浅草二丁目3-1